■油断は禁物。麺以外にも飛び散りのトラップが

  そして、忘れてはいけないのが、“具”だ。

「経験上、カレーうどんのつゆが飛ぶのは、決まって油断をした瞬間。なので、麺だけでなく、具を食べるときも気を引き締めないといけません。特に、(4)タマネギ、ほうれん草、豚バラ肉といった、柔らかくて長いものには要注意で、トロトロになるまで煮こんでいるので、食べる際に“チュルン”と跳ねて、つゆが飛び散ります。また、煮卵は、丸くて表面がなめらかで、箸がすべりやすいです。口元まで持ちあげて、つゆにドボンと落としたら大惨事なので、(5)煮卵を食べるときは、丼ごと持ちあげて、できるだけ慎重に口元に運ぶことを意識してください」

■コツをつかんだら思う存分カレーうどんを味わおう

ボンカレー、『旨みを味わうカレーうどんの素 だし薫る和風仕立て』のパッケージ画像 (画像はAmazonより)
『旨みを味わうカレーうどんの素 だし薫る和風仕立て』 ※画像はAmazonより

 コツさえつかめば、カレーうどんも恐れるに足らず。ということで、最後は、丸山氏が、“今冬に食べてほしい”というカレーうどんのレトルトをご紹介。

「オススメは、『旨みを味わうカレーうどんの素 だし薫る 和風仕立て』(大塚食品)です。今年に新発売した、『ボンカレー』ブランド初のカレーうどん専用のレトルトで、かつおぶし、北海道産真昆布、長崎県産煮干しの3種のだしをつかった、こだわりの一品でした。また、本格派をお求めの人には、香川県高松市の有名店『エビスウドンファクトリー』が監修した、『JAPAN MENU AWARD 濃厚カレーうどんの素』(ハウス食品)をぜひ。牛肉のインパクトと、カツオ節を効かせた濃厚な味にハマること間違いなしですよ」

 これらが、近所のスーパーに売っていなかったという人もご安心を。超簡単に、カレールーをカレーうどんに変身させる裏ワザがある。

「お好み焼き用に売られているカツオ節粉を、小スプーン半分ほど、カレールーに加えるだけで、本格的なカレーうどんの風味になります。レトルトはもちろん、家のカレーにも使える技なので、2日目のカレーをアレンジして、自分だけのカレーうどんを作ってみてください」

 この冬は、カレーうどんで決まり!

スパイシー丸山(すぱいしーまるやま)
情報バラエティ番組『マツコの知らない世界』(TBS系)など、数々のメディアで活躍する、カレー研究家。「カレーと名がつく物すべてを愛する」が信条で、カレーの歴史、レシピ、スパイスの効能、食べ歩き情報など、さまざまなトピックを発信している。日本野菜ソムリエ協会カレーマイスター養成講座の講師。著書に、『初めての東京スパイスカレーガイド』(さくら舎)がある。