■SMAPとフジの切れない関係

 そして稲垣吾郎は、主に夏休みシーズンに放送される大人気特番『ほんとにあった怖い話』に、SMAP解散後もストーリーテラーとして継続して出演。今年8月17日放送の『25周年スペシャル』では再現ドラマのゲストとして香取も出演し、やはり話題となった。

「SMAPはフジテレビと『スマスマ』をメインに20年近いつながりがあり、関係が深い局であることは間違いないですよね。ただ『スマスマ』は国民的番組だったのに、その終わり方はあまりにも悲しく、ファンもスタッフも納得のいかない内容だった。ですので、フジテレビとしても今も、SMAPのメンバーに思うところがありそうですね……」(前出の芸能プロ関係者)

 2016年1月13日にSMAPの解散話がスポーツ紙で報じられたことを受けて、『スマスマ』では5日後の1月18日にメンバーが生放送で謝罪を行なった。木村以外のジャニーズを離れようとしたメンバーはうつむき、ファンだけでなく木村にも謝罪するという光景は大きな物議を呼んだ。それは事務所創業家の一員である藤島メリー泰子氏(享年93)の指示による”公開処刑“とも言えるもので、現在も旧ジャニーズの負の歴史として語り継がれている。

 その後、SMAPは同年8月に解散の意思を発表。同年末に放送された『スマスマ』の最終回は約5時間(288分)の拡大版で生放送のコーナーもあったが、最後までSMAPメンバーが生出演することはないまま、番組は放送20年9か月、グループは結成28年の歴史に幕を下ろす結果となった。

「『スマスマ』を巡っては、同番組を手がけたプロデューサー・黒木彰一さんが闘病の末、今年2月13日に逝去されました。黒木さんが亡くなる直前、別々ですが木村さんを含むSMAP5人が病室で面会を訪れていたといいます。

 偶然なのでしょうが、『スマスマ』の名プロデューサーでメンバーからの厚い信頼を得ていた黒木さんが亡くなられた年に、SMAPとフジテレビの再接近を感じさせる出来事が続いています。やはり、SMAPとフジテレビには、切っても切れない縁があるのではと感じさせますね」(前同)

 中居と木村、香取と木村の不仲説などが言われるSMAPだが、いつか再集結する時にはフジテレビで――そう願う視聴者も多いことだろう。