毎年11月中旬に出場アーティストが発表される大晦日の風物詩『NHK紅白歌合戦』。今年も秒読みの段階となってきているが、水面下では『紅白』の目玉となる出場アーティストを巡り、さまざまな動きがあって――。

 レコード会社関係者は言う。

「昨年の『紅白』は、第1部、第2部ともに世帯視聴率が過去最低でした。ですので、今年こそは、という思いが強いといいます。そのため多くの人が見たいと思う“目玉”となるアーティストの出場に向けて必死で動いているといいますが、まず多くの人が注目をしているのがB’zが出るのか、ではないでしょうか」 

 例年、NHK連続テレビ小説の主題歌歌手は『紅白』に出場することが多く、B’zは現在放送中の橋本環奈(25)主演の『おむすび』で、主題歌『イルミネーション』を歌い上げている。

 その一方で、B’zはボーカル・稲葉浩志(60)とギター・松本孝弘(63)によるロックユニットだが、今年、両者はグループ活動よりも独立したソロアーティストとしてのツアー活動などをメインに活動していたために、“2024年はB’zの年”という認識ではなく、“『紅白』にB’zとして出場することはないのでは”とも言われていた。

 そのほかにも、B’zにとって初出場となる『紅白』で披露するには、『イルミネーション』が“いつものB’z”とは違う曲調であること、B’zは基本的に年末年始は仕事を入れない、と言われていることなどから、“結局、今年も『紅白』に出ることはないだろう”と言われていたが――。

 前出のレコード会社関係者はこう言うのだ。

「ここにきて、NHKサイドの強いオファーにB’zサイドが折れる形で、出場がほぼ内定したと聞こえてきていますよ。NHKとしては、『紅白』にB’zに出てもらって同番組を盛り上げるとともに、あらためて年明けからの朝ドラ『おむすび』を盛り上げていきたい狙いがあるといいます。そのためにB’zに熱烈なオファーをかけたと」

 朝ドラ『おむすび』はテーマの1つである“ギャル要素”が朝ドラ視聴層と合わず、10月24日放送回が世帯視聴率12.4%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)という朝ドラとしては考えられない低い数字を出すなど、大苦戦を強いられている。少しずつ回復の兆しもあったが、主演の橋本にパワハラ疑惑が報じられるなど、再び不穏な状況に。

 橋本が司会を務める『紅白』にB’zが初出場を果たし、『おむすび』の主題歌『イルミネーション』を熱唱して大きな盛り上がりをつくることで、不調の朝ドラの流れを変えたい――そうしたところなのかもしれない。

「B’zと並ぶ“目玉”の1つとして期待されているのが、氷川きよしさん(47)の“復帰”ですね。氷川さんは今年8月開催のコンサートで歌手活動を再開しましたが、活動休止前、歌手として最後の仕事は22年末の『紅白』だった。氷川さんは2000年から23年連続出場していて“『紅白』の顔”とも言える存在ですから、今年の『紅白』との関係も“相思相愛”だと言われています。

 そして、氷川さんの存在は、『紅白』にとってとてもありがたいものだとされていますね」(同)