■NHKが氷川きよしに出て欲しいワケ

 最近の『紅白』は若年層にも視聴して欲しい狙いから、K-POPアーティストやMr.s GREEN APPLE、Official髭男dism、など、若者に人気のアーティストを積極的に起用してきたが、その弊害も指摘されていた。

「若者を意識しすぎると、“知らない歌手ばかり”と年配の視聴者からは不満の声が上がってしまうと。逆に演歌歌手を多く起用すると、今度は若者が見てくれなくなる。そのため、『紅白』の制作陣は、老若男女問わず知名度があり、誰もが知る歌を持つ“国民的存在の歌手”を欲しているといいます。

 それは、たとえばサザンオールスターズのような存在のわけですが、氷川さんもそうですよね。氷川さんは演歌を好む世代にも、若者にも知名度があり、多くの人が知る代表曲もありますからね」(前出のレコード会社関係者)

 氷川には、演歌では『きよしのズンドコ節』、ポップスでは、アニメ『ドラゴンボール超』(フジテレビ系)の主題歌でもある『限界突破×サバイバー』などの“強い持ち歌”がある。

「聞こえてきているのは、氷川さんは“特別枠”で出場になり、演歌と若者向けの曲の2曲を歌うことになりそうだという話ですね。氷川さんとしても、復帰イヤーを、活動休止前最後に出演した歌番組で、強い思い入れもあるであろう『紅白』で締めくくるというのは、非常に収まりが良いですよね」(前同)

 22年末の『紅白』で氷川は不死鳥に乗ってパフォーマンスし「また帰ってきます!」と宣言していた。約束を果たすことになりそうだ。

「そして、『紅白』の目玉として、出場するのかどうか熱い視線が注がれているのは、やはり旧ジャニーズの人気グループの存在ですよね」(同)

 NHKはジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題を重く受け止め、23年9月から新規取引を停止。同年末の『紅白』には、旧ジャニーズのタレント、グループが一組も出場しなかった。

 今年4月にタレントのマネジメントがSTARTO ENTERTAINMENTの新体制に移行してからもNHKは“旧ジャニーズNG”を継続していたが、10月16日の定例会見で取引の再開が発表されたのだ。

 そのため『紅白』は、若者を中心に大人気のSnow Manに是が非でも出場してほしいと考えていると言われている。

「かつて『紅白』では、7組が“ジャニーズ枠”として選ばれたこともあり蜜月関係が指摘されていましたが、今回は違う。STARTO社には旧ジャニーズ事務所のようなパワーもなく、また他の事務所の人気男性アイドルグループも多くいますからね。『紅白』としては、マストで絶対に出場してほしいのがSnow Manだということですよね。彼らの人気はとにかく圧倒的ですから。

 元旧ジャニーズで、現在はTOBEに所属するNumber_iと合わせて、この2組にはどうしても出場してほしい思いが強いといいますね。

 ちなみに、SixTONESはスケジュールの問題で『紅白』出場の可能性はほぼゼロだともっぱらです」(同)

 SixTONESは12月28日から31日にわたって開催される音楽フェス『COUNTDOWN JAPAN 24/25』の最終日、大晦日に出演することが発表されている。『紅白』出場に際しては入念なリハーサルも必要のため、SixTONESが出場する可能性はなくなったと言われている。

「Snow Manが『紅白』に出場するのかどうか……いまだに五分五分で、業界内でもどうなるのか注目されています。少し前までは、“どうやら出るようだ”と言われていたのですが、雲行きが変わる出来事がありましたよね」(同)