■ファンクラブだけで「年間3億円」の収入
錦戸は退所直後の2019年10月にファンクラブ「NFC」を発足。当時の会員数は6万人、年会費は5000円。つまりファンクラブ運営だけで年間3億円という計算となる。
「現在も6万人いるかはわかりませんが、それほど会員数は変わっていないのではないでしょうか。錦戸さんのような“辞めジャニ”はファンクラブの収入をベースに活動をすることができ、ちょっとしたリスクを冒して攻めた仕事もできるんです」(芸能プロ関係者)
錦戸のような大手芸能事務所を辞めたタレントにとって、安定した収入があるというのは非常に心強いはずだ。
「実は藤島ジュリー景子社長の体制になってから、ジャニーズ事務所もファンクラブ会費の一部を所属タレントに回すようになったそうです。逆に言うと、それまではいっさい分配されていなかったということでもありますが。
国民的グループ・嵐が活動休止に入りましたが、ファンクラブ会員数は他のグループの追随を許さない300万人超。グループは活動休止中ですがファンクラブは今も稼働中で、事務所にとんでもない収益をもたらしています。それを嵐のメンバーに還元している、ということですよね」(前同)
■ファンクラブ会費の“恩恵”でタレントの退所に拍車!?
嵐のメンバーのみならず、他のグループもファンクラブ会費の一部を受け取っているという。
「タレントによってパーセンテージは違うようですが5~10%ほどだという話ですね。タレントとしても“0円”よりは全然いいですよね。ただ、これでタレントサイドも自分たちにお金を出してくれるファンがどれだけいるのか把握できるようになったわけです。
事務所を辞めようか悩んでいるタレントも、“これだけファンがいるんだったら辞めてもやっていけるよね。だったら……”と、退所しやすい状況になりつつあるといいますね。そしてやはり、5~10%の還元というのは少なすぎる、という不満を持つタレントもいると……。
もちろんファン全員が着いてきてはくれないでしょうが、半分でもついてきてくれたら――と、ある程度、退所後の“収入”の見積もりもできてしまう。これが、タレントの退所に拍車をかけていると関係者の間ではもっぱらですね」(同)