かつてジャニーズ事務所に在籍し、ジャニーズJr.として活動した石垣大祐さん(39)と高橋竜さん(33)。
石垣さんはJr.内ユニット・FIVEやQuestion?でキーボードを担当。NHKの番組『ザ少年倶楽部』(2000年4月~24年3月)のバックバンド演奏などを手掛けた。一方の高橋さんはユニット・MADEやThey武道のメンバーとしてKinKiKids、滝沢秀明氏(43)、嵐、NEWSなどのバックダンサーを務めた。
現在、石垣さんは東京・池袋でカラオケバーを、高橋さんは埼玉・川口で居酒屋を経営しているというが、世代も、バンドとダンサーという立場も違う2人が今、トークライブの開催を検討しているという。まずはその経緯を、そしてスターだらけの旧ジャニーズタレントたちの素顔&伝説的エピソードの数々を2人に語ってもらった――。
■赤裸々秘話&音楽も楽しめるトークライブを開催
――お2人でのトークライブが行なわれるんでしょうか?
高橋 今、考えているところなんです。ちょっと前に石垣くんがやっていたバンドが数年ぶりに再結成して。それを見に行ったんです。そこからちょくちょくコンタクト取るようになって、石垣くんの店にも遊びに行かせてもらって。
――石垣さんのお店は、もともとはライブハウスとして使用されていた店なんですよね。
高橋 そうなんです。店の奥にキーボードが隠してあったんですよね。そのキーボードの音で僕は踊ってきた人間だから、まさに思い出のキーボード。
「せっかく素敵な箱があるのに弾かないのもったいなくないですか?」っていうノリで。「ちょっと弾いてくださいよ」ってお願いしたらやっぱりめちゃくちゃ良くて。ソロピアノ聴いたら急に涙出てきちゃって(笑)。バーでいろいろ話したり歌ったりしてたんですけど、そのときに「昔話とか2人でやっても面白そうじゃない?」って僕から提案させてもらって。
石垣 今まではあんまりしゃべれない環境だったんで。ファンの人に来てもらっていろんな話ができるんじゃないかと。
――ジャニーズ事務所時代は、どうしてもオフレコ的な事柄が多かったんですね。
石垣 そうです。しゃべっても全部カットされちゃうんで。今度のトークライブでは今まで表ではしゃべってこなかったことも出てくるかもしれないですね。
高橋 お客さんから質問があったらそれにどんどん答えていくみたいなのを、飲みながらやって。
石垣 ちょっとキーボード弾いて歌ったりみたいなのもやりつつで。
――それは絶対に盛り上がるでしょうね! トークライブでは多くのエピソードが解禁されるでしょうが、こちらでもJr.時代のエピソードを聞きたいです。
高橋 僕が辞めたのはもう13年前になりますね。2012年の5月で辞めたのか……。
毎年同じスパンで舞台があって、「それで最後にしよう」と思って。ちょうどそれが20歳でした。僕はちゃんと事務所に辞表を出してというか、「これで辞めさせていただきます」という感じで辞めたんですけど、そういう人のほうが稀だったんですよ。昔って、いきなり次から「あれっ、仕事の連絡来ない……」みたいな。そうやってフェードアウトしていくJr.が8~9割ぐらいとかでしたからね。
石垣 連絡がないと仕事がない。どのタイミングで連絡が来るかわからないっていう。
高橋 石垣くんみたいに手に職がある人は別ですよ。キーボードできるのが石垣くんしかいなかったんで、どこでも引っ張りだこの人でした。でも僕らみたいな人間はいつどこでクビを切られるかわかんない環境でした。
――契約書もなかった?
高橋 当時はありませんでした。会社的には実質いないのと同じなんで、舞台とかコンサートをやるときにその都度、契約書を書くんですよね。