12月4日と11日の2週連続で、相葉雅紀(41)が司会を務める大型音楽特番『2024FNS歌謡祭』(フジテレビ系)が今年も放送されることが決まった。11月13日には出演アーティスト第1弾が発表されたが、第1夜(4日)ではソロアーティスト・こっちのけんと(28)が初出場を果たすということで、注目を集めている。

 こっちのけんとは、5月にYouTubeで公開した楽曲『はいよろこんで』のMVの再生回数1.3億回に迫っており(16日11時時点)、TikTokのダンス投稿を含めたSNS総再生回数が100億回超えという爆発的ヒットを生んだ、SNS上で絶大な支持を得ているアーティスト。彼自身、『はいよろこんで』はSNS受けを意識して作曲した曲だと明かしている。

 SNS発の大人気アーティスト・こっちのけんとは音楽番組への出演も増え、『FNS』以外にも11月14日放送の『ベストヒット歌謡祭』(日本テレビ系)にも出演。さらに大晦日の風物詩である『第75回NHK紅白歌合戦』に初出場が内定していると、一部で報じられている。

 そんな大人気アーティストのこっちのけんとだが、彼の兄は超売れっ子のカメレオン俳優だ。

「こっちのけんとさんは菅田将暉さん(31)の長弟ですよね。菅田さんの兄弟と言えば、俳優で次弟の菅生新樹さん(24)が橋本環奈さん(25)主演のNHK連続テレビ小説おむすび』で注目を集めていますが、けんとさんも違う分野で絶賛ブレイク中と。

 菅田将暉さんは2010年代から第一線で活躍している大スターですが、その裏側でけんとさんは大変に苦労を重ねてきた。それを乗り越えて、いま活躍しているんですよね。けんとさんは今夏の88月20日に放送された『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日系)で、これまでのことを赤裸々に語っていましたね」(女性誌編集者)

 こっちのけんとが中学1年生の頃、兄・菅田は主演作『仮面ライダーW』(テレビ朝日系/2009)で俳優デビューを果たした。以降、世間は彼を「菅田将暉の弟」として見るようになったといい、イジメを受けたり、個人情報が晒されるなど、辛い経験をすることになったという。

 その後、「歌なら兄を超えられる」と、17年、18年にアマチュアアカペラ全国大会で2年連続優勝するも、同時期に菅田は日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞し、プロの歌手としてもデビュー。2019年には『NHK紅白歌合戦』にも出場している。

 そんな大活躍を続ける兄にこっちのけんとは複雑な心境になったものの、自身を誇らしそうに褒めてくれる兄の姿を見て、「なんて自分は器が小さいんだ」と情けなさを感じてしまう。それから「兄の顔に泥を塗らないように」「理想の菅田将暉の弟でいるように」という想いを抱きながら上場企業に入社したが、努力が空回りして、20年頃にうつ病を患い、退職を余儀なくされたという。

「そこで理想を追いかける“あっちのけんと”の限界に気付き、“こっちのけんと”として、YouTubeで1人アカペラを始めるなど、やりたかったことに没頭したといいます。うつになった過去の自分に向けて書いた曲『死ぬな!』(2022)がバイラルヒット(※SNSで流行すること)し、アーティストとしてブレイクを果たした、と。

 そんなけんとさんは、菅田のことは変わらず良き兄として尊敬していて、“10年後くらいに、兄弟3人でこんな話(兄との関係や楽曲の制作秘話など)を深夜ラジオで笑いながら話せたらいいな”とも語っていましたね」(前同)