■ディズニーの転売対策は? 「不適切な出品に対する出品削除に取り組んでいる」

 東京ディズニーリゾートで人気の「ディズニー・クリスマス」。人気のあまりすぐに完売となり、「25年5月下旬以降」発送の予約販売となって物議を醸している一部グッズだが、気になるのは転売問題だろう。

 オリエンタルランド広報は、転売対策についてこう説明する。

「パーク内においては、1人でも多くのゲストが商品を購入しお楽しみいただけるように、商品の特性や販売状況に応じて、パークチケット確認による店舗の入店回数の制限や購入券配布による会計回数の制限、一度の会計あたりの購入個数の制限等に取り組んでいます。

 また、22年12月にテーマパーク利用約款を制定し、禁止行為の一つとして『転売目的での商品やスーベニアグッズの購入』を明示しています。パークチケットをご購入いただくゲストのみなさまには、こちらの約款に同意した上でご購入いただくことになっております」

 転売が横行するフリーマーケットアプリのメルカリについても、対策を進めているという。

「22年3月に株式会社メルカリと覚書を締結し、両社が協力してパークの特定商品の発売前後に、メルカリ上で出品価格が急騰している可能性がある旨を注意喚起し、メルカリ利用者に冷静な判断を促しているほか、メルカリ上で手元にない商品や東京ディズニーリゾート公式画像を使用する等のメルカリ利用規約に違反する不適切な出品に対する出品削除に取り組んでいます」

 しかし、メルカリで検索すると、税込み6900円のリルリンリンの『セーター』は13000~17000円など倍の価格、中には3倍近くの値を付けて出品されているのも確認できる。残念ながら、いたちごっこの状態というのが現状のようだ。

 オリエンタルランド広報は転売問題について、「より多くのゲストにグッズをお買い求めいただけるよう、現在実施している対応策の継続、改善を行いながら、1人でも多くのゲストに安心・安全に東京ディズニーリゾートで快適にお買い物をお楽しみいただけるよう環境の整備に努めてまいります」と、今後も注視していく姿勢を見せる。

「来年5月になろうが買えるのならばいい」という熱烈なファンも少なくない東京ディズニーリゾート。来年のクリスマスグッズにはファンが皆が喜ぶような対策が取られていることを期待したい。