■映像作品重視のジュリー氏と方針との不一致!?

 さらに、平野は同インタビューで「行ってみたい国」についてこう話していた。

《とにかく国外であれば、どこでもコンサートをやりたいです!(中略)有名な都市よりも、あまり知らない場所に行ってみたいです。例えば、昔ながらの文化を大事にする先住民族の方々が住んでいるような土地でやりたいですね。ド派手なパフォーマンスを先住民族の方々に披露したいです》

 会場に足を運んでくれたお客さんのために、最高のパフォーマンス、SHOWを見せる――平野が一貫して持ち続けている思い。それだけに、現在の藤島ジュリー景子社長体制のジャニーズの方針とどうしても合わなかったのではないか――そんな声もあるのだ。

「一部報道でもありますが、ジュリー氏は、舞台を大事にしてきたジャニー氏と比べるとドラマや映画、映像作品を重視しているフシがあると言われています。実際、ジュリー氏のお気に入りとされるなにわ男子は現在、コンサート以上にドラマやバラエティ番組に猛プッシュされる傾向にありますよね。同じくジュリー氏に推されているとされる、キンプリに残る永瀬廉さん(24)も現在放送中の『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)を始め、今後もドラマや映画の話題作への出演が続きます。

 そして、その永瀬さんの例でよく分かるように、ジャニー氏没後のキンプリも例外ではなく、国内での仕事が増えて海外に挑戦できる余裕が全くなかった。平野さん個人も、昨年秋の『クロサギ』、そしてこの4月の坂口健太郎さんが主演する連ドラ『Dr.チョコレート』(日本テレビ系)の主演に、当初、内定していた、という話もあったくらいですからね。一番求めているものではない俳優業で、スケジュールは一杯に埋められていたわけです。

 そう考えるとやはり、平野さんの培ってきた“ジャニーイズム”が、現在の事務所の体制ではどこかズレが生じ、ジュリー氏が進める方針と平野さんの夢が乖離して行ったというふうにも見えてきますよね。

 カリスマのジャニー氏亡き後、大所帯のジャニーズ事務所を前進させていくために今の方針を選んだジュリー氏の判断は決して間違いではないでしょう。ただ、客前でのパフォーマンスを大切にし、その上で海外での活躍を目指す平野さんは、ジュリー氏の方針に対して、“『Show must go on』の精神をジャニーさんほど大切にしていないのでは”と感じてしまったのかもしれませんね……」(前出の芸能プロ関係者)

 かつて「紫耀は“SHOW”でエンターテインメントの“ショー”だね」とジャニー氏に言われたこともある平野。キンプリとジャニーズを飛び出した後も、ジャニー氏の「Show must go on」の精神を受け継いで、海外へと飛び出して行くのだろう――。