神木隆之介(31)主演の日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(TBS系/午後9時)の第6話「希望の種」が、12月1日に放送される。11月24日放送の第5話「一島一家」の平均世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区)は7.4%と、今期ドラマとしては十分だが、日曜劇場としては物足りない数字が続いている。

 同ドラマは長崎県・端島(はしま)と現代の東京を舞台にした、70年にわたる愛と青春と友情、そして家族の壮大な物語。いづみ(宮本信子/79)の正体が朝子(杉咲花/27)だと明らかになり、物語が本格的に動き出しそうだが、TVerのお気に入り登録数は91.5万(1日午後7時現在)と、視聴率とともにかんばしくない。

 第5話は、1958年12月。全日本炭鉱労働組合の意向に従い、端島の鉱員たちは期末手当の賃上げを求める、“部分ストライキ”を行なおうとしていた。しかし、鉄平(神木)たち会社側は鉱山のロックアウトを実施する。そんな中、リナ(池田エライザ/28)は進平(斎藤工/43)の部屋を訪れ、自身の悲しい過去を語り始める。

 一方、現代では星也(豆原一成/22)がDNA鑑定の通知書を郵便受けから持ち出し、玲央(神木・2役)と千景(片岡凛/21)に見せる。玲央といづみに血縁関係はなかったが、千景が、いづみが好きな鉄平と誰かの子が玲央かもしれないと考え、後日、3人は図書館で端島のことを調べていると……という展開。

 ラスト、いづみは旧姓(出水)で、名前は朝子だと明かされた。X上では、《何がすごいって、リナが持つミステリアスでアーバンな空気、百合子(※土屋太鳳/29)が持つ気高さ、朝子が持つ可愛らしさをぜーんぶ宮本信子さんが体現してるんだよね。だから視聴者は振り回された》など、多くの驚きと称賛の声が寄せられていた。

 俳優たちの技量、映像美、野木亜紀子氏の脚本による昭和から現代までを描く骨太なストーリーと、どこを見ても文句なし。しかし、称賛の一方で、従来の日曜劇場ファンからは《海に眠る巨大資源を追い求め、巨大企業とのバトルありの池井戸潤系の大海洋ロマンドラマかと思ってたら恋愛ドラマなんか?》などと戸惑いの声も。