■噛まれたら慌てるな!血流が増えて毒が進行

 アフリカに生息するブラックマンバは、3メートル前後の体長と即効性のある猛毒を持つ恐ろしい蛇。前出のパンク町田氏は「最も危険度の高いヘビ」と表現している。

「攻撃性がとにかく高い。しかも、50mを10秒台で走り切るほどの“最速”のヘビなんです。南アフリカをはじめ広範囲にいるヘビで、事故も多い。僕も現地の便所にコイツが入りこんでいるのを見た時はゾッとしましたね……」(パンク町田氏)

 日本にもマムシやハブ、ヤマカガシなど毒蛇は存在する。毒の強さの度合いでは世界のヘビには及ばないものの、後遺症が残ったり最悪死に至るケースもあるという。

 もし、噛まれてしまったらどのように対応すれば良いのだろうか。

「まずは慌てないこと、これが大切です。パニックになると血流が増えて毒が進行してしまいます。軽く縛って、ステロイドか血清、抗生物質を処置してもらうと良いでしょう」(前同)

 蛇を見ても触らず近寄らず!遠くからご利益をいただくのが安心だろう。

パンク町田(ぱんくまちだ)
1968年、東京都生まれ。NPO法人生物行動進化研究センター理事長、動物研究家。近著に『パンク動物記 アフリカの最強動物』(ポプラ社)、『パンク町田の動物たちの嘘のような本当の話』(三笠書房)等がある。