長生きの秘訣といえば、運動・禁酒・禁煙などだが、続けるのは容易ではない…。でも、実は、もっと簡単に寿命を延ばす方法があるという。それは、食生活。
「医学誌『PLOS Medicine』に掲載された論文によると、“食生活を改善することで寿命が10年延びる”とのこと。食事と寿命に関する研究データは世界中にあり、特に、健康によい食材を優先して食べることが、長寿につながるとされています」(医療ジャーナリスト)
実りの秋を迎え、栄養満点の食材が豊富な今こそ、食生活を見直してみてはいかがだろうか?
そこで、有識者協力の元、寿命が10年延びる“奇跡の食材”を紹介しよう。まずは、大病を予防して、寿命を延ばす食材から。
日本人男性の死因第1位は、がん(悪性新生物)。その予防によいのが、ニンニクと、ブロッコリーだ。
「アメリカの国立がん研究所が発表した、がんの予防効果が期待できる食材をまとめた『デザイナーフーズピラミッド』では、ニンニクとブロッコリーが上位に入っています」(前同)
『長生きするのはどっち?』(あさ出版)の著者で、健康長寿に詳しい秋津医院(東京都)院長の秋津壽男氏も、こう解説する。
「ニンニクのからみの成分の硫化アリルと、ブロッコリーの香りの元であるイソチオシアネートには、いずれも、がんを予防する働きがあります」
秋津氏いわく、「ニンニクに含まれるビタミンB6にはタンパク質の代謝を助ける働きがある」とのこと。肉や魚と相性抜群! 庶民の味方である魚肉ソーセージもグッド。
「タンパク質はもちろん、魚の身に含まれるEPA/DHAも摂取できます。EPA/DHAには、血流を改善して、動脈硬化や脳卒中を予防する働きがあるので、一石二鳥です」(前同)