2024年12月19日発売の『女性セブン』(小学館)のスクープに端を発する形で、深刻な女性トラブルが報じられている中居正広(52)。
1月9日には、中居がトラブルを認めて謝罪するコメントを出した。しかし、年末に発覚したトラブルから長らく沈黙を貫いていたことで、テレビ界には多大な影響が出ている。中居の多くのレギュラー番組が収録の延期や放送休止になるなか、『ザ!世界仰天ニュース4時間SP』(日本テレビ系)は中居の出演シーンをすべてカットし、予定通り1月7日に放送している。その裏のドタバタ劇は想像するに余りある。
『仰天』は、中居と笑福亭鶴瓶(73)のMCがゲストと繰り広げるトークも多いことから、「どう編集するのか注目が集まっていた」と言うのは、さるワイドショースタッフである。
「同番組で中居さんは、ゲストではなくメインの人物。ですので、カットしようにもしようがないのでは……と業界関係者はもちろん、視聴者にも関心が高かったでしょう。しかも、その編集っぷりが気になって、途中離脱せずに全編を注視し続けた人も多かったと思いますよ」
世帯視聴率12.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という高視聴率を記録した『仰天』で放送された映像には多少いびつな部分もあったものの、Xには
《ココまでカットしたのすごいわ》
《MCが綺麗にカットされてて、スタッフさんの努力がすごい》
と称賛の声が続出した。実際、裏ではどういった作業がなされたのか――業界事情をよく知るバラエティ番組制作会社ディレクターが、その壮絶な現場事情について、プロの観点から語ってくれた。
今回の『仰天』で“中居カット”編集を行なうにあたり、制作サイドにとって厄介だったのは、中居がメインMCだったということに加え、「4時間SP」という長尺だったことだ。
「4時間番組はとんでもなく労力がかかります。というのも、1時間番組×4本ということではなく、ブロックごとに担当ディレクターがいるので、トータルとしておかしな部分がないように全体を調整しながら進めなくてはいけません。
たとえば、ワイプの中居さん登場箇所は後で消せるようにマークしておくなどといった細かい手間が随所に生じます。そして、姿が映っている部分はもとより、中居さんの音声も消さなければならない。注意しなくてはならない箇所がとにかく多く、神経がすり減らされます。また映像ごとカットした部分は、当然その分と同じ尺が必要になるため、その辺の細かい計算もする必要があります」(前出の制作会社ディレクター)