■“中居カットバージョン”はどのようにして作られたのか

 日本テレビは、1月7日の放送当日に“中居カットバージョン”を放送することを発表したが、前出の制作会社ディレクターは「昨年末に中居さんの騒動が大きく知られるようになった頃には、すでに通常バージョンに加えて“中居抜きのVTR”の発注の局から出ていたようです」と語る。そして「どの素材をどう繋ぐかというオフライン編集に入っていたでしょう」と言うが、その編集には、いったいどのぐらいの時間がかかるのか。

「各担当ディレクターがやるオフラインによる素材編集に2日。最終的な納品物を作る編集所に行って、テロップなどを調整する編集に2日。整音・MA(音の付け直し)に1日半。そして、“中居さんが残っていないか”のプロデューサーなど番組上層部のチェックに1日、という感じで、少なくとも6日半はかかったのではと。

『仰天』はとある制作会社が1社で担当しているのですが、人数的にもスタッフほぼ総出で動いたはずで、編集を担当した人はその6日半、ほぼ徹夜でしょうね。年末年始が完全に潰れた人もたくさんいるはずです」(前同)

 あまりにもイレギュラーで大変な作業が、突如発生したわけだ。「超イレギュラーな緊急対応なので日テレからはプラスの編集費などが出ていると思う」(同)というが、ちなみに1月7日の『仰天』では、ACへ差し替えられたCM枠もあったが――。

「ACにするかどうかは、局ではなくスポンサー自身の判断です。たしかにACもありましたが、ほとんどは通常通りのCM放送でした。

 もし“中居出演バージョン”がしか用意してなかったら、もっと多くのスポンサーが“だったらうちのCMは流さないでくれ”と反発し、ACまみれになっていたでしょうね。いや、すべてACだったとしてもおかしくない。“中居カットバージョン”が完成したからこそCMにもあまり影響がなかったわけなので、制作チームは本当に素晴らしい仕事をしたと思います」(同)

 中居は自身がカットされた『仰天ニュース』の放送から2日後の9日夜7時に公式HPで今回のトラブルについてコメントを発表した。

《この度は、皆様にご迷惑をお掛けしていること、 大変申し訳なく思っております。報道内容においては、事実と異なるものもあり、 相手さま、関係各所の皆さまに対しては大変心苦しく思っています》

 とした上で、トラブルがあったことは認めつつ、一部の報道内容については否定。相手の女性とは示談が成立したことを強調し、

《このトラブルにおいて、一部報道にあるような手を上げる等の暴力は一切ございません。なお、示談が成立したことにより 、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました》

 と声明を出したのだ。