注目作がそろう冬ドラが次々とスタートしている。そんな中、今回は実力派2人の主演作、芳根京子(27)の『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS系)と、清野菜名(30)の『119エマージェンシーコール』(フジテレビ系)に注目したい。
芳根と清野は、ともに演技力の評価は高いのに、これまで主演ドラマの数字には恵まれていなかった。芳根が主演した2023年4月期『それってパクリじゃないですか?』(日本テレビ系)は、“知的財産”というテーマの専門性が高すぎて支持が広がらず、全話平均視聴率は4.2%(すべてビデオリサーチ調べ/関東地区)と苦戦。
一方、清野が主演した23年4月期『日曜の夜ぐらいは…』(朝日テレビ系)は、人々の想いを繊細に描き、同年の日本民間放送連盟賞の“番組部門 テレビドラマ番組”部門で優秀賞を獲得するなど内容は良かったのに、日曜日の午後10時という放送枠がネックとなり、こちらも全話平均視聴率が4.7%と低い数字に終わった。
なかなか数字的に報われないこの2人。今期、放送される主演ドラマはどうなるだろうか――。
まず、芳根主演の『まどか26歳、研修医やってます!』は、1月14日の火曜日午後10時にスタート。水谷緑氏の同名コミックエッセイ(KADOKAWA)が原作。医師1年目の研修医・若月まどか(芳根)が、同期の仲間たちと励まし合い、医師として女子として、人生と向き合う濃厚な2年間を描く成長物語。
TBSの“火曜10時枠”といえば、恋愛ドラマのイメージが強いが、最近は王道の恋愛展開は減っている。前期『あのクズを殴ってやりたいんだ』はヒロインと恋人の人生における再起を描いてヒューマン要素が強め、前々期『西園寺さんは家事をしない』は家族もの。『まどか26歳』も最初から主人公に恋人がいると設定されているうえ、恋愛よりも院内のエピソードが多めで、お仕事ドラマの要素が強そうだ。