■コア視聴率重視の日テレも「世帯視聴率がほしい」
羽鳥慎一(51)がMCを務める『モーニングショー』は、月曜から金曜の午前8時~9時55分まで放送されており、午前9時スタートの『DayDay.』のライバル番組とも言える存在だ。
そして同番組は2022年の年間平均視聴率が個人全体5.4%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、世帯9.7%を獲得。3年連続で個人全体・世帯ともに同時間帯トップの座をキープしている。
「コア視聴率では日テレが圧勝しているんですが、世帯視聴率ではテレ朝が好調なんです。それは『モーニングショー』をはじめ、『ポツンと一軒家』やドラマ『相棒』、『科捜研の女』(すべてテレビ朝日系)など、同局にはシニア向けのコンテンツが充実しているからですよね。
コア視聴率を重視し、他局を圧倒している日テレですが、会社のメンツ的にも、見え方としても“世帯視聴率3冠王”もほしいというのが本音。それを邪魔しているのが朝の時間帯では世帯9~10%と絶好調の『モーニングショー』なんです」(前出の制作会社関係者)
■ニュースを見たい人は『モーニングショー』に行き着いてしまう
同時間帯では麒麟・川島明(44)MCの『ラヴィット!』(TBS系)が完全にバラエティ番組に振り切っており、『スッキリ』(日本テレビ系)と『めざまし8』(フジテレビ系)はエンタメ&ニュースという構成だ。
「硬派なニュース番組を見たい人は『モーニングショー』を見るという感じで、テレ朝に行き着くわけです。そして、“それを阻みたい”というのが日テレの狙いだと言われています。
武田さんは『ニュース7』や『クローズアップ現代+』のメインキャスターを歴任するなど、羽鳥さん以上に硬派なアナウンサーですし、2021年に大阪へ異動したのは、自民党の二階俊博氏(83)の怒りを買ったからだとも一部で言われているほど、ジャーナリズム精神もある人ですからね」(前同)