■永瀬廉の個人会社設立と「ジャニー氏の闇」の“深いリンク”
BBCが現地時間7日に放送した『捕食者:Jポップの秘密のスキャンダル(原題:Predator:The Secret Scandal of J-Pop)』は、1999年に『週刊文春』が報じたジャニー氏の性加害報道を入り口に、その被害の実態に切り込むというドキュメンタリー。
当時の『週刊文春』では、被害を訴える少年15人ほどに取材を行ない、その証言を14週にわたって掲載。ジャニー氏とジャニーズ事務所が、文藝春秋を名誉棄損で提訴するなど、大きな問題へと発展した。
ドキュメンタリー制作にあたり、BBCは2022年3月から取材を開始。被害を受けたと主張する元所属タレントや当時取材を行っていた記者などにインタビューを敢行。
当時ジャニーズJr.に所属していたという「ハヤシ」と名乗る男性が顔出しでインタビューに応じ、ジャニー氏からされたこと、周囲から「これを我慢しないと売れないから」と言われたことなどを告白するなど、ドキュメンタリーはすでに日本でもツイッターを中心に話題を呼んでいる。
■24年前の『週刊文春』が「問題視したこと」
前出の芸能プロ関係者が続ける。
「24年前に大々的に報じた『週刊文春』も3月9日発売号であらためて巻頭から5ページにわたって大特集しています。その記事にもあることなのですが、99年の『週刊文春』はジャニー氏の《少年たちと契約を交わさないため、その結果、少年たちに給与面での待遇差など不利益が生じている》という点を問題だと指摘していたんです。
これまでは契約を交わさず、“ジャニー氏と子どもたちの信頼関係”でなんとなく会社を運営していたということですよね。ただ、藤島ジュリー景子社長の体制になってからは、それではまずいと痛感し、タレントとしっかりと契約を結ぶ、言ってみれば一般的な会社のようなやり方に変えようとしているといいます。
これがひいてはこの3月から導入されるJr.の『22歳定年制』にもつながっているのでしょうが、永瀬さんが3年前に個人会社を設立したのも、ジャニーズ事務所としっかりと契約を交わすため、と見られています」