横浜流星(28)主演のNHK大河ドラマべらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の第5話「蔦に唐丸因果の蔓」が、2月2日に放送される。当初は吉原の大胆な描写が話題になった本作だが、1月26日放送の第4話「『雛形若菜』の甘い罠」では、さらなる物語の広がりを見せた。

 同ドラマは、歌麿、北斎、写楽という、名だたる浮世絵師を世に送り出した“江戸のメディア王”で、日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築いた、“蔦重”こと蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)の波乱万丈の生涯を描く。史料が多く残っている江戸時代中期が舞台とあって、史実に忠実に作られているが、今後はオリジナルキャラも活躍しそうだ。

 第4話は、女郎を花に見立てた本『一目千本』で成功した蔦重。今度は、地本問屋の主人・西村屋(西村まさ彦/64)と共に、呉服屋の入銀で女郎の錦絵を制作することに。絵師は美人画の得意な礒田湖龍斎(鉄拳/52)に決定し、制作は順調に進むかと思われたが、猫が花瓶を倒してしまい、湖龍斎の絵が濡れてしまう。

 すると、唐丸(渡邉斗翔/12)が見事な筆使いで絵を完璧に模写。蔦重は「お前はとんでもねえ絵師になる。いや、俺が当代一の絵師にしてやる」と言って唐丸を抱きしめ、唐丸は「そんなこと言われたの初めて」と喜んだ。ついに錦絵が完成し、平賀源内(安田顕/51)に作ってもらった「耕書堂」の版元印もあるが……という展開。

 蔦重の幼なじみで、吉原の花魁・花の井を演じ、これまでのイメージにない妖艶な姿が話題の小芝風花(27)はとんど登場せず。だが、X上では、《政治と経済の工作が平賀源内を接点にそれぞれ緊張感のある展開で丁寧に描かれていて、とても良かった》などと、しっかり練られたドラマに高評価が集まっている。