■フジ社員向け説明会では怒号も飛び交い……
1月23日、東京・台場のフジテレビ本社では全社員に向けた社員説明会が行なわれ、嘉納氏と港氏らが出席。会場には500人分の座席が用意されたが、座りきれずに立ち見も出て、オンラインでの参加も合わせ全社員の約9割となる合計1100人が参加した。
説明会では「日枝久相談役を含めて経営陣は責任を取るべきだ!」と幹部の辞任を求める声が上がったほか、「社員の生活保障という部分で安心するために今、しゃべれることをうかがいたい」という問いに、嘉納氏は「今のところ会社として蓄えがあるから大丈夫です。今のところは」と応じるなど、4時間30分に及ぶ長時間の会となった。
「社員向け説明会では怒号も飛び交うなど、社員の不満が爆発することとなりましたよね……。スポンサー企業や視聴者、さらにはロケ先などからも厳しい目が向けられ、番組の制作協力を得られないような事態にもなっていますから、今後の番組制作もどうなっていくか見えてきませんよね……」(前出の制作会社関係者)
フジテレビの人気特番『逃走中』の制作が困難になっていると2月2日配信の『スポニチアネックス』が報じた。スポンサー離れにより制作費が見通せないことに加え、ロケ地探しにも難航しているという。同番組は街や大型施設とコラボして撮影をするものの、今の状況では場所を提供してもらえないと関係者が話している。
「今回の事態を受け、フジテレビの労働組合に加入する社員が急増。1月半ばの段階で組合員数は80人程度だったものの、23日の説明会の時点で500人に増えたといいますからね。それだけ多くの社員が危機感を抱き、自分たちの生活を守ろうと必死になっているということですよね。
そして、社員たちが抱く大きな不満のひとつが、フジサンケイグループ代表の日枝久取締役相談役(87)がトップに君臨する今までの体制が、この先も続きそうなことだといいます」(前同)