広瀬すず(26)主演の連続ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』(以下『クジャクのダンス』、TBS系/金曜夜10時)の第4話が、2月14日に放送される。同作は同月1日のNetflix『今日のシリーズTOP10(日本)』で1位を獲得するなど、現在放送中の1月期ドラマ屈指の話題作として注目を集めている――。

『クジャクのダンス』は、浅見理都氏が女性漫画誌『Kiss』(講談社)で連載中の同名漫画が原作。リリー・フランキー(61)演じる元警察官の父親・山下春生を殺された女子大生の娘・心麦(広瀬)が、父が遺した手紙を手がかりに松山ケンイチ(39)演じる弁護士・松風義輝と真相に迫っていくヒューマンクライムサスペンス。なお、原作は2月25日発売の『Kiss』4月号で最終回を迎える。

「『クジャクのダンス』は、どの登場人物の行動も描写も意味深で怪しく思えてくる、非常に面白い“考察ドラマ”だと話題の作品です。主要キャストにも今後のストーリーは明かされていないそうで、松山さんなどは自身のXで放送分の情報をもとに推理を披露していますね。

 同ドラマの考察はどんどん盛り上がってきています。注目の第4話でさらに火がつけば、考察ドラマブームの火付け役となった堺雅人さん(51)主演の大ヒット作『VIVANT』(TBS系/23年7月期)に近づいていけるのではないでしょうか」(テレビ誌編集者)

【以下、『クジャクのダンス』のネタバレを含みます】

 前述のように『クジャクのダンス』は第1話で主人公・心麦(広瀬)の父・春生(リリー・フランキー)が殺害されたところから始まるが、その背景にある、物語の根幹であり最大の考察ポイントとなっているのが、2002年7月7日に起きた「東賀山一家殺害事件」。東賀山に住んでいた林川一家が殺害された事件であり、生後半年の次女・歌を除く6人が犠牲となっている。

 同事件の表向きの犯人は22年前に事件が起きた林川家で庭師をしていた遠藤力郎(酒向芳/66)であり、現在は死刑囚として服役中。そして、力郎の息子・友哉(成田凌/31)がその復讐のため、当時事件を担当していた春生を殺し、放火した――ということになっているが、22年前の事件も、現在の事件も“冤罪”である可能性が極めて高いことが、第3話までの内容から明らかになっている。 

「主人公の父・春生は死の直前、行きつけのラーメン屋に心麦宛ての手紙を託していた。そこには“自分が殺された際に以下の人物が逮捕されたら、その人は冤罪”という文言があり、友哉ほか複数名の人物が記されていたんです。

 そして、春生は週刊誌記者・神井孝(磯村勇斗/32)と繋がりがあり、神井は生前に春生が東賀山一家殺害事件の“すべてをお話ししようと思います”と、友哉に話していた音声ファイルを持っていた。

 つまり、過去の真相が明るみに出るのを恐れて何者かが春生の口封じを行ない、その濡れ衣を今度は友哉に着せたのではないか。そして、友哉の逮捕の裏には、警察も絡んでいるのではないか――そう考察されているんですよね」(前同)

 Xでは、

《そもそも犯人なんて存在しないのではないか。東賀山事件は一家心中。(何故赤ちゃんだけ残される心中の仕方にしたのか?という疑問点が残る。) 山下春生は遠藤力郎は冤罪である事を告発しようとして殺された》
《林川家の事件の真犯人が警察関係者かなんかなんやろうか?それを隠蔽するために色んな捨て駒と冤罪をこしらえてんのか?》

 といった声が多く寄せられている。

「また、警察だけでなく検察も物語に深く関わっていて、瀧内公美さん(35)演じる“警察は無能”と言い放つ検察庁本部係の女検事・阿南由紀の存在にも注目が集まっています。まさに2月14日放送の第4話で正体が明らかになりそうな感じですが、非常に不穏な描写もある“謎のカラビナの男”と繋がっている描写があって……」(同)