本サイトオヤジ記者は、ウワサのスキマバイトの実態を調べるべく、4か月にわたる潜入取材を敢行。副収入として、月額3万5000円をゲットするのが目標だ!

資格や体力が必要なスキマバイトに挑戦!

  続いて記者が挑戦したのは、普通自動車免許が必要な、レンタカーの回収だ。

 客が乗り捨てした車を元の営業所に戻す仕事で、中には空港近くの店舗から首都高を使って移動するような募集や、他県から100キロ近くドライブする必要がある募集もあったが、ここ2年間、ペーパードライバーだった記者は、慌ただしい都心部を避け、交通量の比較的少ない三多摩地区での回収を選んだ。

 運転の予測時間は1時間程度。時給は1180円だ。

 中央線の某駅からかなり離れた所に、そのレンタカー店はあった。4人いる若い女性の従業員の1人に声をかけると、駐車場に案内される。

 外に停まっていた車を見渡すと、新車から年代物の車、ワゴン車から軽自動車まで、ずらりと20台ほど並んでいた。今回、記者が運ぶことになったのは青いコンパクトカー。

「車のキズの確認を一緒にお願いします」

 女性従業員に言われ、傷の状態をチェックする。

 その後は車のエンジンをかけ、指定された返却店舗の住所をカーナビに入力し、出発進行。目的地は約20キロ先で、ほぼ一本道。狭い道もない。

 天気のいい日で視界もよく、ずっと4車線の道路を進むだけなので、ストレスなくドライブ気分を味わえた。営業所には他にも、さまざまな車もレンタカーとして用意されていたので、続けていれば、高級車やスポーツカーなどなど、ふだんでは絶対に乗れないような車種を運転する機会もありそうだ。

 目的地の駐車場に車を停め、窓口にいた女性スタッフに声をかけると、「お疲れさまでした」のひと言で業務は終わった。

 今回、さまざまなスキマバイトをして感じたのは、スタッフと過度なコミュニケーションを取る必要がないということ。濃密な人間関係がおっくうだという向きもあるだろうが、そんな心配はほとんどいらなかった。