橋本環奈がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説おむすび』の視聴率低迷が話題になっている。平成時代のギャルのヒロインが栄養士となり、現代人が抱える問題を食の知識で解決していくというストーリーだが、第19週(2月10~14日)の週間平均視聴率(世帯)は12.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)。7週連続で12%台が続いており、2009年度後期放送の『ウェルかめ』が持つ、歴代の朝ドラにおける全話の世帯平均視聴率ワースト13.5%を下回る可能性がある。

 朝ドラを視聴している層の心に『おむすび』のギャルヒロインはようには刺さらなかったようだ。そこで今回は2020年以降放送の連続テレビ小説に注目、30~50代の女性100人に「残念だった朝ドラ」について聞いてみた。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)

 第8位(1.0%)は、『エール』『カムカムエヴリバディ』が同率でランクイン。

 窪田正孝が主演を務め、二階堂ふみがヒロイン役を務めた『エール』は、2020年度前期放送。昭和を代表する作曲家・古関裕而氏がモデルの小山裕一を窪田が演じ、妻の音を二階堂が演じた夫婦の物語だが、コロナ禍による2か月半もの中断を挟んだ特別な朝ドラとして視聴者の記憶に残っている。

 同ドラマが初の本格的なドラマ出演で、主人公の師匠的な存在という役どころで収録に参加していた志村けんさんが、2020年3月に新型コロナウィルス感染に伴う肺炎で逝去したことが視聴者に衝撃を与えた。『エール』は事実上、志村さんの遺作となった。

「配役が好みではなかった」(48歳/女性/総務・人事・事務)