横浜流星主演のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』が好調だ。江戸時代中期を舞台に、横浜演じる主人公・蔦屋重三郎が江戸のメディア王までのぼりつめる波乱万丈の生涯を描き、横浜、そして小芝風花演じる蔦重の幼なじみで想い人である花魁・瀬川の好演も相まって注目を集めていた。一方、3月9日放送の第10話で瀬川が身請けされ、物語から退場し、視聴者の間で“ロス”の声が続出。第11話では、視聴率も1桁台に落ちてしまった。
大河ドラマは通常の連続ドラマとは異なり、1年にわたって主人公の生涯を描くストーリー展開。盛り上がりもあれば淡々と進行することもあり、視聴者によっては離脱してしまうケースもある。
今回は2010年以降放送の大河ドラマに注目。40~50代の男女100人に「残念だった大河ドラマ」について聞いてみた。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)
第3位(8.0%)には、『龍馬伝』『光る君へ』が同率で選ばれた。
2010年放送の福山雅治主演『龍馬伝』は、幕末を生き、明治維新にも大きな影響を与えた風雲児・坂本龍馬を福山が演じ、龍馬の師となる幕臣・勝海舟を武田鉄矢、妻のお龍を真木よう子が演じた。物語は、香川照之演じる三菱財閥の創業者になった幕末屈指の経済人・岩崎弥太郎の視点から龍馬の33年の人生を語るという斬新な手法で、新しい龍馬像を感じさせた。
ちなみに『龍馬伝』は、本サイトの「最高だった大河ドラマ」ランキングの上位にもランクインしていた。
「主人公がかっこよすぎるところがフィクションだなと思った」(47歳/男性/コンピュータ関連技術職)
「福山雅治は、どちらかといえば爽やかさがウリの俳優さんで、泥臭くて天真爛漫な坂本龍馬は合わないと思った」(48歳/男性)
「脚本が好きになれなかった」(48歳/女性/総務・人事・事務)
「感情移入できなかった」(54歳/女性)
「龍馬のイメージに合わなかった」(48歳/女性/主婦)
2024年放送の吉高由里子主演『光る君へ』は、平安時代を舞台に、吉高演じる世界最古の女性文学『源氏物語』の作者・紫式部の生涯を描き、柄本佑演じる平安貴族社会で最高権力を握った政治家として知られる藤原道長との恋模様も反響を呼んだ。これまでの大河ドラマにはなかった恋愛や政治的な駆け引きが中心で、時代劇の醍醐味でもある合戦シーンがなかったところが物足りないという声もあった。
「時代が穏やかすぎて中だるみした」(52歳/男性/総務・人事・事務)
「この時代にこんな軽やかさがあったのかなと疑問に思った」(56歳/女性)
「恋愛要素が強く。脚本がつまらない」(57歳/男性/コンピュータ関連技術職)
「ヒロインが吉高由里子のキャラに合っていなかった」(43歳/女性/主婦)
「キャストが無難すぎた」(51歳/男性/企画・マーケティング)