日々流行の最先端を分析するトレンドウォッチャーの戸田蒼氏。そんな戸田氏が今、熱視線を注ぐのは4月13日と開幕が目前に迫った大阪・関西万博だった。

 万博の“価格設定”を巡って激しい批判の声があがっています。最も象徴的なのが、1杯3850円という高額な「究極の駅そば」。兵庫県姫路市で長年親しまれてきた駅そばを、万博限定の豪華仕様で販売するということですが、その価格が物議を醸しています。

 この駅そばは、神戸ビーフをすき焼き風に調理してトッピングし、和風出汁にホタテやハマグリのエキスを加え、温泉卵や三つ葉を添えるなど、確かに高級感あふれる一杯。さらに、器には能登の伝統工芸「輪島塗」が使用されており、見た目にもこだわりが感じられます。しかし、「駅そば」という庶民的な料理に3850円という価格が付けられたことに、多くの国民は困惑。ネット上では、《3850円の蕎麦って普通に考えて高すぎ。まさにインバウンド蕎麦じゃん》《家族で食べたら軽く1万円超え。気軽に行ける場所じゃない》《この物価高の時代にふざけてるとしか思えない》といった厳しい声が相次いでいます。

 万博会場内では他にも、1杯2000円のラーメン、1皿1000円のサンドイッチ、荷物預かり1個1万円といった「万博価格」が次々と明らかになっており、批判に拍車をかけています。ラーメンやサンドイッチについても、特別な食材を使っているとされていますが、具体的な説明が乏しく、「なぜその価格になるのか納得できない」という声も。特に荷物については、高さ40センチを超える物やキャスター付きの荷物が持ち込み禁止とされており、実質的に1万円支払わなければならない仕組みにも怒りの声が上がっています。

 さらに驚かされるのが、飲料に関する対応です。万博ではレジ袋が原則禁止となっているのに加え、ペットボトル飲料の販売も行われず、飲み物はすべて持参したマイボトルに給水スポットで補充するという形式がとられます。環境対策として導入されたものですが、炎天下での開催も予想され、安全面での懸念もあるため、こちらも《夏の暑い時期に水分補給が不便すぎる》《体調崩しても自己責任ってこと? ありえない》《マイボトル忘れたら終わりじゃん、非常識にもほどがある》といった不安の声が数多く寄せられています。