■まさかの“永野芽郁推し”もあり得るか

 また、永野の不倫疑惑報道の影響もあり、てっきり崎久保が早期退場する流れになるかと思いきや、そのまま総合演出の仕事を続けることに。これに《崎久保は度を超えた身勝手な暴走で、進藤に怒りを向けられる立場じゃないと思うし、ここまでやっても処分ないのご都合主義すぎん? 退場せんの?》など、疑問を呈する声も少なくない。

 かなり不自然な展開が続いたが、これはひょっとすると、ドラマ制作側が今回の不倫騒動を利用しているふしがあるかも? と感じてしまう。前回、ツッコミの声が多かった永野の“ブーメランセリフ”も変更することができたと考えられるが、第7話も、真弓(中村)の「マスコミはコリゴリです」、川島(山中)の「人には越えてはならない一線があるんだ」、崎久保の「あなたはずるい」など、気になるセリフが相変わらずてんこ盛りだった。

 また、永野が姿を消していたと話題になっていた公式インスタグラムにも、5月25日に更新された中村アンと道枝駿佑(22)とのオフショットで、約1か月ぶりに復活している。永野芽郁の存在が気になって、同ドラマを見る視聴者もけっこう多いはず。炎上商法は言いすぎだろうが、積極的に永野が露出をしていることが、話題につながっているのは間違いない。

 実際、永野の主演映画『かくかくしかじか』は、公開2週で興行収入が4億円突破と、好調が言われている。26年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の出演を辞退したことなどから、今後、永野は活動の縮小が予想され、見納めだと思って見る人も多いだろう。それを狙って、『キャスター』の終盤は、永野の出演機会が増える可能性も……。

 5月14日の夜に行なわれた『キャスター』の打ち上げパーティーで、永野は「今回は報道する側の人間だったのに、まさかの報道される側の人間になるなんて」などと、はにかみながら騒動をネタにしていたと報道されている。違う意味で永野芽郁から目が離せなくなってきた。(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。