■人気の『Y1000』とヤクルトの違いは?
まずは、近年爆発的ヒットを記録した『ヤクルトY1000』。シロタ株の密度をさらに高めたとされているこの商品だが、
「シロタ株は菌の密度が高い方が、より効果が期待できるということが研究で分かっています。Y1000のほうが1ミリリットル当たり10億個の生きた菌を含んでいるということで、保健機能としてのストレスの緩和や、睡眠の質向上の効果が、より期待できる飲み物となっています」
一方のカルピスにも、瓶に入った原液タイプと、ペットボトルや缶で販売しているカルピスウォーターが存在するが、違いはあるのだろうか。
「原液は乳と砂糖、酵母を発酵させたもの。一方、カルピスウォーターは果糖ブドウ糖液糖を使った清涼飲料で、保存性やコスト面を考慮して調整されています。乳酸菌の役割には大きな違いありませんが、味わいはまったく別物です」
これらをまとめると、科学的根拠に基づく保健機能を狙うならヤクルト、爽やかな味わいとリラックスを楽しむならカルピスといったところだろうか。日本人の生活に根づいたこの2大ブランドは、同じ乳酸菌飲料でありながら実はまったく違う役割を担っているとも言える。
ちなみに両乳酸菌飲料とも、飲むタイミングによって、期待できる効果が違ってくるという。
「朝は腸が活発に動く時間帯なので、腸内環境を整えるなら、腸が活発に動く朝の時間帯に飲むのが効果的です。一方で夜に飲むと、睡眠の質やストレスへのサポート効果が期待できますよ」
あなたはどちらのフタを開ける?
望月理恵子(もちづき・りえこ)
管理栄養士、健康検定協会理事長。「根拠のある情報から、栄養・健康をサポートする」ことを目的に、健康効果のある食事の提案、レシピ開発を行う株式会社Luceを運営。プライベートジムRIZAP立ち上げ時の栄養監修や服部栄養専門学校特別講師、山野美容芸術短期大学講師、小田原銀座クリニック栄養顧問など幅広い活動を行っている。