■ファイナルは2強の戦い、しかし気がかりなことが……
そう考えると、仮にソフトバンクが2位なら、オリックス打線を相手に大量失点が目立つ有原航平(33)では心許(こころもと)ない。同じ2位通過であれば、加藤貴之(33)、達孝太(21)が使える日ハムのほうが、やや有利な気はする」(ベテラン記者)
もう一つ気がかりなのが、右脇腹の違和感を訴えて8月最終カードのロッテ戦を欠場した近藤健介(32)の容体だろう。
打撃ランク上位の周東佑京(29)や柳町達(28)らが、どんなに好調でも、近藤がいるといないとでは、チームとしても、まったくの別物。
すでに2軍で実戦復帰の柳田悠岐(36)にその代役が務まるかと言ったら、そうは問屋が卸さない。
「頼みの山川穂高(33)にしても、相変わらず当たれば飛ぶが、今季の彼はボール球にホイホイ手を出す。
仮に近藤が不在なら、その穴を誰が埋めるのか。月間打率3割8分5厘の牧原大成(32)や、同3割2分1厘の野村勇(28)らが、このまま好調をキープできるかも注目だね」(同)
なお、モイネロ(29)と伊藤大海(28)のエース対決は今季、幾度となく実現しているが、3勝のモイネロに対し、伊藤は1勝3敗と、戦績は前者に軍配。
ちなみに8月10日には、12年5月の楽天・田中VS巨人・杉内俊哉以来、実に13年ぶりとなる両投手完投&11奪三振という、異次元の投手戦も見せている。
「このときも伊藤は0対1と最少失点で惜敗しているだけに、リベンジの絶好機であるCSには、期するところもあるでしょう。
続く大関友久(27)VS北山亘基(26)も、ともに防御率1点台と安定感は抜群。見どころの多い熱戦になるのは間違いないですよ」(ベテラン記者)
3人の識者の予言をまとめると、日本シリーズ進出は、セが阪神、パが日本ハムの優位ということになるが、そこに割って入るチームは現れるか――!?
間近に迫った、その前哨戦から目が離せない!
