1月8日、松本潤(39)主演のNHK大河ドラマどうする家康』の第1回「どうする桶狭間」が放送された。同作は松本演じる徳川家康を主人公に、家康が戦国時代を生き抜き、江戸幕府を開くに至ったかを描く作品。

 10日に発表された初回の世帯視聴率は15.4%(関東地区/ビデオリサーチ調べ/以下同)だったが、これは、小栗旬(39)主演の前作・22年『鎌倉殿の13人』の初回の世帯視聴率17.3%、吉沢亮(28)主演の前々作である、21年『青天を衝け』の初回、20.0%を下回る結果となっている。

「事前番組で、松本さんと岡田准一さん(41)との対談や、松本さんと小栗さんとの対談が放送されたり、NHKのニュースで松本さんが静岡県のイベントに出席したことが報じられるなど、NHKとしては、相当PRに力を入れて始まった『どうする家康』ですが、第1回の視聴率は振るわなかったですね……」(スポーツ紙関係者)

“松潤家康”は、なぜ視聴率が伸びなかったのか、そして、このままでよいのかーー。本サイトは、ドラマ評論を数多く手掛ける吉田潮氏に『どうする家康』について聞いた。

「1話を見て、まず松本さん演じる家康が“軽くて薄い″と思いました。前作の『鎌倉殿の13人』が面白すぎた、ということもあるんですが、どうしても、ここ数年の大河で家康を演じた役者さんたちと松本さんを比べてしまいますよね。

 14年『軍師官兵衛』の寺尾聰さん(75)、16年『真田丸』は内野聖陽さん(54)、17年『おんな城主 直虎』は阿部サダヲさん(52)など、”たぬき爺″、一筋縄ではいかない雰囲気の役者さんばかり。

 今回の『どうする家康』は、情けなかったり、みっともなかったりする家康を描くんだな、とは思っていたので、松本さん演じる軽くて薄く、戦場を逃げ惑う家康は想定内ではありましたが……」(吉田潮氏=以下同)