■“イタズラ大好き男”大谷悪ガキ伝説 まだまだある!!ミスター爆笑秘話

  その一挙手一投足で、大衆を魅了してきたミスターと大谷。新旧2人のスターは、感動とともに多くの笑顔を人々に届けてきた。

 まずは、幾多の爆笑伝説を生んできたミスターから。逝去後も、関係者の口から新たな秘話が語られている。 

 94年の日本シリーズ、西武との激戦の最中に行われた囲み取材で、「サバっていう字は、どう書くんでしたっけ? ああ、魚へんにブルーですか」と、笑いを誘ったのは有名な話。

 だが、ミスターのものまねで知られるタレントで千葉県議会議員のプリティ長嶋氏(71)は、こう証言する。

「ミスターは緊張感のある場面で、あえてウケを狙うことがあるんですが、サバ発言は、まさにそれ。

 実は、魚へんにブルーって最初に言ったのは土井正三さんなんですよ。移動のバスの中で土井さんがウケているのを見て、長嶋さんが拝借したんです(笑)」

 土井氏は“ミスター語録”に貢献していたようだ。

「ものまねタレントの松村邦洋さんはよく、“土井さんって面白いんだけど、披露する場がない。だから、長嶋さんが土井さんのネタを広めていたのかも?”と分析していました。

 “横浜にセドリックという投手がいるけど、奥さんはグロリアかな?”という長嶋さんの迷言も、その一例らしいです(笑)」(スポーツライター)

 言葉で世間を沸かすのは、スターの証。その点では“悪ガキ”大谷も負けていない。

「23年のWBC、東京ドームで行われた対オーストラリア戦。先制3ランを放った大谷は、ヒーローインタビューで“今日の歓声は満足?”と聞かれて、“まあまあでした”と回答。大歓声もまだ足りないと、観客を煽ったんです」(前出のMLB担当記者)

 日本ハムへ大谷と同期入団した新垣勇人氏も、本誌に、こう証言している。

ああ見えて、わりとシニカルなことを口にするんですよ。僕からしたら、今の真面目で品行方正な翔平は演技しているようにしか思えない(笑)(『週刊大衆』25年7月7日号)

 その一面がかいま見えたのが、絶不調で迎えた今年8月の対パドレス戦。大谷はベンチ脇に陣取るパドレスファンの酔客に、ずっとヤジられていた。だが、9回、抑えの松井裕樹から45号ホームラン。ダイヤモンドを1周すると、まず件のファンの元に歩み寄って笑顔でハイタッチしたのだ。

「さらに試合後にも再びハイタッチしに現れたことで、彼はすっかり大谷ファンに。粋な仕返しでしたね」(MLB担当記者)

実はイタズラ好きのやんちゃ小僧 ※画像/産経ビジュアル

 ミスターの愛弟子の中畑清氏は今年、とある講演で、こんな秘話を明かした。

「長嶋さんは試合になると、熱くなってベンチの物をよく蹴っ飛ばしていたそう。名古屋球場の試合では、チャンスを逃した瞬間に“バカヤロー!”と、目の前の火鉢を思い切り蹴ったんだとか」(講演参加者)

 ところが、その火鉢、大人が数人がかりでやっと運んだ超重量級の代物だった。

「長嶋さんの足がゴツンと跳ね返ったそう。相当痛かったみたいで翌日、スパイクに足が入らないから先端をちょん切り、はみ出た白い靴下をマジックで黒く塗っていたとか(笑)」(前同)

 それでも、失敗を引きずらないのがミスター流。

「負け試合の後、長嶋さんはいつも一番風呂に入った。そして、風呂上がりに“みんな、ご苦労さん〜♪”と、素っ裸のままスキップしてロッカールームを通る。その姿を見ると沈んでいる選手も、パッと明るくなったそう」(前出の球界関係者)