■“そば屋でカツ丼”伝説の真相

 大谷も茶目っ気では負けてはいない。今年2月、大谷は、所属するドジャースのロバーツ監督の愛車をオモチャのミニポルシェにすり替えるイタズラを敢行。

「翌月、ロバーツ監督から、愛車に大量のカラーボールを詰め込むという仕返しドッキリに遭った。負けず嫌いの大谷も、これには一本取られたと破顔一笑でした」(MLB担当記者)

 負けず嫌いといえば、ミスターにもこんな一面が。

「長嶋さんは、タレントのせんだみつおさんと、よく一緒にゴルフに行っていたんです。それで、長嶋さんはOBを打つと決まって、“ファール!”と言ってノーカンにしちゃうんだそう(笑)」(球界関係者)

 前出のプリティ長嶋氏も、何歳になっても衰えぬ勝利への強い執念をこう語る。

「(元ニッポン放送の)深澤弘アナが長嶋さんをおいしいそば屋に誘ったら、カツ丼を注文されたという逸話があります。でも実は、あれって日本シリーズ中に起きたことなんです。だから、長嶋さんも戦闘モードで、頭の中は、まさに“勝つ、勝つ、勝つ!”だったんですよ。だから、カツ丼を頼んだ、というわけです」

 勝負にこだわるミスターらしい話だが、同時に、こんな思いも常に持っていた。

「私には、こうも言っていました。“プロ野球はどうやって勝つかが大事で、その過程でお客さんを感動させるんだ”と。プロ野球がどうすれば盛り上がるか常に考えていたんです。まさに“ミスタープロ野球”でした」(前同)

 スターの輝きは、同時代を生きる人々の心を明るく照らすーー。

ミスター逝去の際、大谷がインスタグラムで公開した“Wスターツーショット” ※画像/大谷翔平公式インスタグラム(@shoheiohtani)