【大谷翔平 2026年 球場外編】

■ファミリー財団設立で評価は急上昇 慈善活動で夢の「5冠王」達成か!?

 投打で大車輪の活躍を見せる大谷だが、球場外で見せる優れた人間性も魅力の一つと評される。

「11月22日に自身のインスタグラムで“大谷翔平ファミリー財団”の設立を発表。子供たちの健康へのサポートや動物愛護活動への援助を目的とするようです」(スポーツ紙記者)

ファミリー財団を立ち上げた大谷と真美子夫人 ※画像/産経ビジュアル

 テレビプロデューサーのデーブ・スペクター氏は、大谷の財団設立について「スポーツだけできても、スターとしては認められない」と米国の社会事情を交えつつ解説する。

「米国では経済的に余裕のある人が寄付をするのは当たり前。ベースにあるのはキリスト教の博愛精神ですね。チャリティ活動を行わない人は白い目で見られるほどです」(前同)

“世界のチャリティランキング”といった報道も盛んな米国では、寄付金額だけではなく、活動内容も評価の対象になるのだという。

「金さえ出せばOKという雑な話ではないんです。例えば俳優のレオナルド・ディカプリオ(51)は環境問題に関するドキュメンタリー映画を作っているし、ジョニー・デップ(62)は定期的に海賊姿で世界中の小児病院を訪問しています」(同)

 一昨年末に大谷が日本全国の小学校へ、合計6万個以上のグローブを寄贈したことは記憶に新しい。こうしたオリジナリティあふれる活動は米国内でも称賛されたという。

 これらの一連の大谷の活動を支えるのは米経済誌『フォーブス』でも報じられた年間1億ドル(約154億円)以上とされるスポンサー収入だ。

「この数字を過去に達成したのは、ゴルファーのタイガー・ウッズ(49)にテニスプレーヤーのロジャー・フェデラー(44)、総合格闘家のコナー・マクレガー(37)の3人のみです」(前出のスポーツ紙記者)

 また、日本とは異なる米国の税制も大谷の慈善活動を後押しするという。

「米国では教育機関やNPO団体への寄付により、納税者が受けられる課税所得控除額が日本よりも大きい。節税対策の意味合いもありそうです」(前同)

 いずれにせよ、大谷の地道な社会貢献活動が現地でも高く評価されているのは事実。そこで来シーズン以降の受賞が噂されるのは、社会貢献活動に尽力した選手へと送られるロベルト・クレメンテ賞の存在だ。

「今年1月にロサンゼルスで山火事が起きた際に、被災者へと3万ドル(約460万円)以上もの衣料品などを寄付したとして、今年はチームメイトのベッツが受賞している。受賞に際して、ベッツが“本当に特別なこと”と話したことからも分かるように、MLBでも権威ある賞と見られています」(同)

 来季は首位打者、本塁打王、打点王の三冠に加え、サイ・ヤング賞とロベルト・クレメンテ賞も受賞し、前代未聞の“五冠王”で、4年連続MVPとなるか?