■オフに噴き出すスキャンダル

 選手の不倫などの醜聞も、脇が甘くなるオフには表沙汰になりがち。

 昨オフには、西武・源田壮亮(32)が、今年10月には、中日・柳裕也(31)らが相次いで“文春砲”の餌食となっている。

「12年には、原(辰徳)さんにも“女性問題で暴力団に1億円”みたいな報道があった。それが事実なら本来なら一発アウト。今のままだと、仮に下の世代から“原監督だってお咎めなしですよね”と反論されたら、どうするのか」(愛甲氏)

 この1億円騒動にも、裏があった

「告発した女性と関係があったのは原さんだけじゃなく、元巨人のO氏もいた。でも、原さんはO氏の分のお金も払ったから、彼の名前が出なかったんです」(前出のジャーナリスト)

 オフはファンにとっては寂しい季節でもある。球界を去る選手を、もう見られなくなるからだ。しかし、超大物にもかかわらず、引退試合がない例があった。

「84年、西武にトレードで入団した江夏豊です。チームメイトなどから特別待遇を白眼視された末、この年限りで自由契約を言い渡されました」(前同)

 そこで動いたのが、ファンだった。

「85年1月、スポーツ誌『Number』の創刊編集長だった岡崎満義氏の呼びかけで“たった一人の引退式”が開催されたんです。

 山本浩二や福本豊、落合にビートたけしまでもが手弁当で集まり、東京・多摩の市営球場は超満員。江夏は“これほどの思い出はない”と語り、記念にサザンカを植樹しました」(同)

 サザンカの花言葉は“ひたむきさ”。選手たちのオフのひたむきな努力が、来季、結実することを、我々ファンは祈ろう。