相撲界の頂点を極めた貴乃花と、人気格闘漫画『刃牙』シリーズで“最強”を描き続ける漫画家・板垣恵介氏による真剣対談・第五弾! 喧嘩や異種格闘技戦では力士が最強!? 格闘技ファンの間で、たびたび議題に上がる“相撲最強説”を考察します! 《#1はこちらから》《#2はこちらから》《#3はこちらから》《#4はこちらから》

貴乃花:頭と頭で当たる競技って、世界広しと言えど大相撲しかないでしょう。現役バリバリの力士なら普通に殴られる程度じゃ、全然効かない。

板垣恵介氏(以下=板垣):俺も、そう思う。殴られる覚悟をした力士は倒せない。

貴乃花:力士は、頭が当たる瞬間に、自然に顎を引くクセがついているんです。首にガッと力が入っているので、ボクシングのように顎を打つパンチもダメ。

板垣それに、頭で受けられたら手の骨が折れる。頭蓋骨の生え際が人体で最も硬いらしくて、だからUFCが素手だった時代は、みんな骨折してる。人間の頭って、ゴムで包んだ石みたいなもんだから。

貴乃花:ただ、ボクサーだとマイク・タイソンはすごかったですよね。体の軸が太くて、自動回転をするようにパンチを繰り出していた。

板垣まさに、そんなパンチでした。身長約180センチで、動きがまるで軽量級のように速かった。

貴乃花:ボクシングでは、タイソンが間違いなく歴代ナンバー1だと思いますよ。女性問題がいろいろとあったし、1990年の東京ドーム戦では、まさかの敗北を喫しましたけど。

板垣相撲は、どうですか。禁欲はしますか?

貴乃花:します。勝負のときは、その日の15日前から絶対にダメですね。医学的には1週間に1回はやったほうがいいという意見もありますけど、私は、そんなことはないと思います。絶対ダメ。気がほぐれたら勝負には勝てませんよ。

板垣モハメド・アリは影響がないと、はっきり口にしているんですよ。でも、試合前に2度、禁欲を破っちゃった。その2試合は負けてるんです。

貴乃花:男は出すだけですから。出したら脳汁が失われるので勝負事にはよくない。