■生田斗真の人気キャラが惨敗

 続いて、上白石萌歌(25)と生田斗真(41)がダブル主演する『パンダより恋が苦手な私たち』(日本テレビ系)は、瀬那和章氏による同名小説が原作。現代人の悩みを“動物の求愛行動”から解き明かし、幸せになるヒントを描く、笑って、泣けて、ちょっとためになる新感覚アカデミック・ラブコメディ。

 昨年放送されたNHK大河ドラマ『べらぼう』で、憎まれ役の一橋治済を怪演して話題にもなった生田。19年放送『俺の話は長い』(日本テレビ系)では、岸辺家の長男・満のウザキャラが好評で、本作の生物学者・椎堂司(生田)もそのままのキャラだが、平均世帯視聴率は第5話(2月7日放送)で3.6%に終わっている。クセ強キャラを立たせる素直な演技に定評のある、上白石を合わせたのだが……。

 残念なのは椎堂のキャラクター造形。『俺の話は長い』の満は無職のニートで「現実逃避のための言い訳と屁理屈」と、キャラがはっきりしていたが、椎堂は序盤でその説明が描かれなかったため、ただの面倒くさい人になってしまった。一葉(上白石)とのほのかな恋も匂わされていたが、面倒キャラだと応援する気にもなれず、今のところ中途半端な恋愛エンタメになってしまっている。

 第5話で、元カリスマモデル・灰沢アリア(シシド・カフカ/40)との過去など、ようやく椎堂の背景が見えてきた。さらに、椎葉と一葉との恋模様も動き出したが、視聴率や配信サービス・TVerのお気に入り登録数(34.7万、10日午後3時現在)など、数字の伸び悩みを見るに、時すでに遅しといったところだろう。