冬ドラマはそれぞれ終盤を迎えつつあるが、NHK大河ドラマなどで注目を浴びた旬の俳優を起用、あるいは、画期的な試みのドラマなど、話題の作品が軒並み苦戦をしている。
まず、中村倫也(39)主演の『DREAM STAGE』(TBS系)は、世界の音楽シーンを席巻するK-POP業界を舞台に、日本人プロデューサー・吾妻潤(中村)と韓国の落ちこぼれボーイズグループ・NAZE(ネイズ)が、世代や国籍を越えて共に夢を目指す姿を描くK-POP版“スポ根"ドラマ。
2022年放送『君の花になる』(同局系)のK-POP版のような本作。主要人物たちの交流など、ドラマ的な面白さはあえて省き、2つのグループの成長をシンプルに描いている。NAZE、TORINNERの人気を高め、ライブや物販で稼ぎ、ついでに視聴率も狙おうとしていたが、残念ながら平均世帯視聴率は第4話(2月6日放送)で2.7%(すべてビデオリサーチ調べ/関東地区)と低空飛行が続く。TBSの金曜10時という長く続く伝統枠では、なかなか見られない数字になっている。
TBSは、24年1月期『Eye Love You』、25年7月期『初恋DOGs』と、日本ドラマと韓国ドラマの融合をたびたび試みているが、本作もその流れだ。血縁や大企業の家族関係に翻弄される恋模様など、日本ドラマに韓ドラテイストがかなり入っていて、両方のドラマファンを取り込もうという狙いが見える。もし成功すれば、単純計算で視聴率は上がるはずだったのだが……。
ファンの視聴動機はそう単純ではなかった。国内ドラマと韓国ドラマのファンはきっちり棲み分けは出来ており、中途半端な作りがどちらからもそっぽを向かれたのだろう、狙いは残念ながら外れてしまった。配信やSNSなどのWEB展開からリアルなライブ活動まで、連ドラとして新たな試みが仕組まれていたが、今回は失敗のようだ。