■書店撤退にフジテレビ社員たちはショック

『流水書房 フジテレビ店』は、主にフジテレビ社員や番組のスタッフ、仕事関係者が利用している、同局にとってなじみ深い書店。歴史は古く、フジテレビ本社ビルが新宿区河田町にあった時代(~1997年)も、旧本社ビルの地下1階で営業していたことで知られる。

 同店を巡るエピソードとしては、とんねるず石橋貴明(64)が1980年代、フジテレビで仕事のついでに立ち読みをしていたら、「カッコいいお兄ちゃん」に話しかけられ、それが伝説のロックバンド・BOOWYの氷室京介(65)だった――というものがある。

 お台場移転後の話では、1999年から2021年までフジテレビの朝の情報番組『とくダネ!』の総合司会を務めていた小倉智昭さん(享年77)は同店の常連だった。元フジテレビアナウンサーの笠井信輔(62)は23年8月にブログに《「とくダネ!」時代は、(※小倉さんは)番組が終わると必ず18階の流水書房と言うフジテレビ社内にある本屋さんに寄るのが日課でした》と綴っている。

 そんな『流水書房』だが現在、店前には以下の《閉店のお知らせ》が掲示されているという。

《拝啓 平素より格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

 誠に勝手ながら、当店は2026年3月31日をもちまして閉店する運びとなりました。

 それに先立ちまして、店頭にない商品のお取り寄せご注文受付は2月13日までと致します。ご了承ください。

 長らくのご愛顧、誠にありがとうございました。 流水書房フジテレビ店スタッフ一同》 

 前出の制作会社関係者は「流水書房の撤退は、フジの経営と直接的な関係はありませんが……」と言い、こう続ける。

「書店というのは単なる商業施設に留まらず、“文化の象徴”とも言える場所ですよね。そして、撤退は書店サイドの要因で仕方のないことですが、やはり売り上げが良かったらあり続けたのではないでしょうか。コロナ禍を経て、リモートワークが進み、番組スタッフ含めてフジテレビに来る人が減ったこと、本がなかなか売れなくなってきたことなどが要因ではと思われますが、書店がなくなってしまう、というのはなんとも寂しいものですよね。

 しかも、書店の撤退話がフジテレビ社内に伝わったのは、旧村上ファンドに攻められ、FMHから不動産事業を切り離すと決まったのとほぼ同じタイミングだったと。そんな、今後の経営が心配になるニュースと同時に、書店が撤退することが伝わり、局内にはショックが広がったといいますね」

 かつては、大ヒットドラマや人気バラエティで“テレビと言えばフジテレビ”という時代もあった同局だが、昨年の大騒動もあり、現状は寂しく感じられる状況を迎えているようだ。