■第2の高木菜那となり得る逸材とは

 今回の五輪で解説者としての地位を不動のものにした高木菜那。一方で“第2の石川佳純・高木菜那”としてテレビ各局が熱視線を送っているのが、今回のミラノ・コルティナ五輪のスノーボード女子ビッグエアで金メダルを獲得した村瀬心椛選手(21)だという。

 岐阜県出身の村瀬選手は4歳のときにスノーボードを始め、小学4年生でプロに転向。18年の平昌五輪は年齢制限のため出場できなかったが、その年の5月にノルウェーのオスロで開催されたX Gamesのスノーボードビッグエアでは女性として史上初めてバックサイドダブルコーク1260を成功させ、大会史上最年少となる13歳で優勝している。22年北京五輪には日本選手団の最年少として出場し、ビッグエアで銅メダルを獲得した。

「冬季五輪2大会連続でのメダル獲得で、キャリアとしては申し分ない。万人受けする、清潔感のあるルックスも高ポイントです。民放各局としては是が非でも手に入れたい逸材でしょう」(前出のテレビ局関係者)

 また、プロスノーボード選手はメディア向きだという声もある。

「海外の大会に多数出場しているスノーボードのプロ選手の場合、個人でスポンサーをつけて活動するのが基本。そのためには、SNSなどを通じた自己アピールはマストです。

 村瀬選手も自身のYouTubeチャンネルを運営し、今回の五輪の開会式の様子を選手目線から撮影した動画を投稿したりしています。動画慣れしていますし、自己プロデュース能力が高い。同様のことはフィギュアスケート選手にも言えます。フィギュアスケートであれば荒川さんや村上さん、安藤美姫さん(38)ら、メディアで活躍する元選手が本当に多い。フィギュア選手の成功例を追う形で、村瀬さんを筆頭にスノーボード選手が今後は地上波で活躍していく可能性も高いでしょう」(前同)

 また村瀬選手の場合“岐阜県出身”ということがキャスターとして活躍する上でもう1つの大きなアドバンテージになるという。

浅田真央さん(35)や安藤さんが愛知県出身ということもあり、テレビ業界では“冬季五輪は中部地方での注目度が高い”とよく言われます。実際に地元テレビ局では五輪間近になると特番を組むことも珍しくありません」(同)

 25年12月、オリンピック代表選考対象大会である『グランプリファイナル名古屋2025』が愛知県で8年ぶりの日本開催となった折には、テレビ朝日系列の名古屋テレビ放送は気合いたっぷり。浅田真央をメインに据えた特番『浅田真央・ニューヨークのでらうまっ!~すべらないトーク&グルメ~』を企画し、番組内では浅田と恩師・山田満知子コーチとのスペシャル対談も実現させている。

 ただし、浅田や安藤が引退した今、次世代のスター候補の発掘は急務と言えるだろう。

「中部地方出身のスター選手がいなくなってしまったなかで、岐阜県出身の村瀬選手はまさに待ちわびていた中部地方のスター選手というわけです。冬季五輪を盛り上げる土壌がある中部地方にアピールするにはこれ以上ない存在で、民放各局が放っておくはずもない。五輪キャスターとして売れる鉄板要素はそろっている。もちろん村瀬選手はまだまだ若く、今後もプロとして活躍していくでしょうが、その先に五輪キャスターという道が広がっているのは確定路線だと思います」(前出のスポーツ紙記者)

 テレビ各局による熱い戦いからも目が離せない。