群雄割拠の牛丼業界。今、ここに大きな変化が起きようとしている。

「2025年2月に『すき家』や『はま寿司』を抱えるゼンショーホールディングスが発表した24年4~12月期の連結決算は、純利益が前年同期比56%増となる341億円でした。同期間では2年連続で過去最高を記録しており翌3月に発表された連結決算では国内の飲食業としては初となる売上高1兆円の大台も突破しました」(全国紙経済部記者)

 24年4~12月期の間、ゼンショーホールディングスでは主力となる牛丼店の『すき家』事業が絶好調。売上高で前年同期比12%増となる2221億円、営業利益は前年同期比43%増となる202億円となっている。

 決算発表のタイミングでは今後も続くと思われた牛丼業界での『すき家』一強。しかし、この発表と前後する形で『すき家』を激震が襲う。

「25年1月21日には、鳥取県にある『すき家』で顧客が注文したみそ汁にネズミが混入するという事故が起きました。この2か月後には都内の店舗でも商品にゴキブリの一部が入っていたことが発覚しました」(前同)

 この結果、『すき家』の営業利益は急落する。

「25年4~12月期の売上高は2330億円と5%の増加でしたが、コメや牛肉などの原価高騰の影響と異物混入による客数の減少により、『すき家』の営業利益は前年同期比で64%、129億円の減益となる73億円でした」(同)

 ライバルとなる店舗は、王者『すき家』の失脚期間中に売上を伸ばすことができたのか。

「今年1月に吉野家ホールディングスが発表した『吉野家』の25年3~11月期の営業利益は13%減となる49億円とイマイチでした。一方で好調だったのは25年4~12月の間に牛丼チェーン『松屋』70店舗を新規に出店した松屋フーズホールディングスです。25年4~12月の売上高は前年同期比21%増となる1366億円、純利益は52%増の33億円だったのです」(同)