■大幅に年収が減った理由
「営業部からの移動を命じられたのです。異動先は総務部。社内では出世ルートとされる部署で、上司からも期待の声をかけられたので断わるなんて選択肢はなかったです。
将来的には出世できる可能性が高まったと言えそうですが……大きな問題が。現在の営業部とは違い、総務部は残業がほとんどない部署なんです。それで、今まで受け取っていた月50時間分の残業代がなくなり、給料も手取りで月16万円ほど下がることに……」
部署異動となったことで淳夫さんの手度りは年間200万円ほどダウンしたのです。本来であれば新築マンションの購入に成功し、幸せの絶頂を味わっているはずの淳夫さんはこう嘆息します。
「今の月の手取りは夫婦で約62万円です。住居費の支払いは37万円、電気、水道、光熱費、自分のランチ代を含む食費で月に15万円程度は必要ですし、住宅ローンの金利もこれからさらに上がりそうですよね。
だから、もう気軽に外食も行けないですね。娘の将来の教育費のために貯金しないといけないのにそれもままならず、会社の同僚がみんなやっているNISAのつみたて投資もできないですよ。ましてや、2人目なんて考えられない状況になってしまいました。パワーカップルだと思っていたのですが……」
岩井さん夫婦はどこがまずかったのか――税理士法人アクシア代表社員で、公認会計士・税理士、CFP資格(日本やアメリカなど世界各国・地域で認定されている国際的なファイナンシャル・プランナーの最上位資格)を持つ宮岡秀峰氏に解説してもらった。