■ホームランウイングが野球を変える

 阪神に続く存在として今季大注目なのが、6年ぶりにAクラスを狙う中日だ。

 テラス席・ホームランウイングの新設で、本拠地バンテリンドームの外野は最大で6メートルも縮小。前出の阪神OB・野口寿浩氏も「健在の投手力を考えても打たれるデメリットより、打つほうのメリットが勝る」と、こう続ける。

「侍ジャパンとの強化試合で森下が打った“ホームランウイング第1号”。あの打球が本塁打になるんだから、野球自体が大きく変わる。一塁手・サノー(32)の加入で、懸案の内野両サイドが固まったのも大きい」

 とはいえ、自慢の投手陣では松山晋也(25)が脇腹を痛めて大きく出遅れた。

 代役の目途も、現時点では立っていないが……。

「ドミニカ代表唯一の“非メジャー”としてWBCでも投げていた新加入のアブレウ(30)は、西武時代に抑え経験もある。球に力のあるドラ2新人の櫻井頼之介(22)も、後ろで使ってもいいと思うね」(前出・伊原春樹氏)

 また、昨季2位のDeNAは外国人勢が“総入れ替え”も、牧秀悟(27)を中心とした打線は健在。

 2位と予想する前出の野口氏は「筒香嘉智(34)のキャンプでの充実ぶり」を挙げて、こう指摘する。

「体もかなり絞れていたし、声も出ていた。体が開く去年までの悪い打撃フォームも改善されていた。場合によってはタイトル争いにも絡めるんじゃないかと個人的には見ています」

 ただ、そのDeNAも入江大生(27)の先発転向と、森原康平(34)の出遅れでリリーフ陣が、やや手薄。

 最有力と目される伊勢大夢(28)も、オープン戦は失点続きでピリッとしない。