「働けど働けどなお、わが暮らし楽にならざり」そう詠んだ石川啄木も仰天の“労働革命”が進行中だ。AI(人工知能)の進化によって「ホワイトカラー」の仕事や賃金が減り、逆にAIでは代替できない「ブルーカラー」の仕事の単価が上昇。ホワイトカラーの給料を上回る逆転現象が起き、アメリカでは“ブルーカラービリオネア(億万長者)”という言葉まで生まれているという。そこで本サイトは、稼げる“ガテン系”の仕事を徹底リサーチした。

 かつては日本でも労働者が団結し、春闘などで経営サイドに賃上げ要求をするのが日常だった。

 しかし近年、アメリカの労働市場で大きな変化が生まれていることをご存じだろうか。

「工場や建築現場などで、体を使って働く人の給料が大きく上がる、“ブルーカラービリオネア(億万長者)”という現象が起きているんです」(全国紙経済部記者)

 ご存じのように“ブルーカラー”とは、主に現場作業従事者を指す言葉。かつて米国で、工場労働者や機械工がデニム生地の青い作業服を着ていたことが由来といわれる。一方、オフィスワーカーは、襟付きシャツの白のイメージから“ホワイトカラー”と呼ばれてきた。

 この両者の間で起きている変化について、『ファイナンシャルプラットフォーム株式会社』(神奈川県)の代表で、証券アナリストの高橋成壽氏は、こう指摘する。

「これまでは、知識や効率性をもとに働いて収入を得るホワイトカラーが、ブルーカラーよりも待遇面で上位にありました。簡単に言えば、現場仕事をするブルーカラーは、ホワイトカラーよりも低賃金の傾向にあったわけです。しかし、ここにきて、その常識が大きく揺らいでいます」

 その大きな理由の一つが、AI(人工知能)の進化だ。

「アメリカでは、AIを活用することで、事務作業の多くが代替可能になってきています。その結果、弁護士や会計士といった高度な専門職も、低コスト化が進み、労務単価が下落している。すでにホワイトカラー層で“AIに仕事を奪われる”現象が広がっているといいます」(前同)

 一方で、ブルーカラー従事者の需要は、むしろ高まっているという。

「水道の配管工や電気技術者など、“手に職”系の仕事は、AIでは代替できません。さらに、きつい、汚い、危険というイメージから慢性的な人手不足が続いている。その結果、仕事の単価が上昇し、ホワイトカラーの給料を上回る、逆転現象が起きているんです」(経済誌記者)

 実際、アメリカでは技術を持つ現場作業員の給料が、急激に上がっている。

「例えば、エレベーターやエスカレーターの技術者です。その保守・点検には専門知識と国家資格を有する必要があります。作業員不足から引く手あまたで、2025年度の平均年収は10万6580ドル(約1640万円)に達しています」(前同)

 こうしたブルーカラービリオネアの登場は、社会構造そのものを変える可能性があるという。

「AIで代替できるため、システムエンジニアやプログラマーなど、アメリカの若者に人気だった一部の職種で、大卒者が採用されにくくなっています。

 今後、ブルーカラーのほうが稼げると分かれば、現場仕事を学べる専門学校の人気が高まり、親世代は子供の進路を見直す必要に迫られる。新たな時代に突入したと言えます」(前出の高橋氏)

 実際、すでに日本でも平均年収が大幅に上がった“稼げるガテン系”が登場し、注目を集めている。今回はその中から、特に注目したい有望ブルーカラー職を詳しく見ていこう。