■筋肉が落ちるデメリットを適度な運動でカバー

 では、ここからプチ断食のやり方を指南しよう。

 まず、できる範囲からスタートすること。例えば、夕食を19時に終え、翌日7時に朝食を食べるサイクルで、12時間の空腹状態を作ることを目指す。

「初めての人は12時間の断食から始めて、最終的には16時間へと延ばすやり方がオススメです」(前出の青木厚氏=以下コメントは青木氏)

 青木氏自身も、がんの罹患経験からプチ断食の生活を実践している。

「13時と21時に食事を摂る生活を15年続けています。がんの再発もありませんし、便秘や肌質の改善などを感じています」

 より効果を高めるなら、適度な運動も取り入れたい。

「断食のデメリットは、脂肪とともに筋肉も消費されることです。具体的には8000〜9000歩の歩き運動で、筋力維持を心がけましょう」

 空腹に耐えきれなくなった場合は、口に入れるものを選ぶことだ。

「ナッツ類は断食中に食べてもOK。それに、週に7回ナッツを食べる人は、食べない人より20%死亡率が低いというデータもあります。

 食物繊維やミネラルも豊富で、ナッツに含まれる不飽和脂肪酸はオートファジーを高める効果も。ナッツが苦手な方は、チーズやヨーグルトなど血糖値を上げない食べ物もOKですよ」

 最後に、プチ断食を長く続けるためのコツを聞いた。

「食べないこと以外、制限を付けないことです。食事のタイミングや内容を、あれこれ制限しては“無理なく”できません。個々の生活リズムに合わせることが、いちばん大事です」

 思い立ったが吉日。今日から始めてみては。

青木厚(あおき・あつし)
2002年福井医科大学(現・福井大学)卒業。長野赤十字病院、川崎市立川崎病院(内科)、自治医科大学附属さいたま医療センター(総合診療科・内分泌代謝科)勤務を経て、15年に「青木内科・リハビリテーション科」開設(2019年現名称に)。糖尿病、高血圧など生活習慣病が専門で、自ら舌がんを患うも完治。医師としての経験、患者であった時の体験をもとに執筆や講演、テレビ出演なども行っている。