岡田将生(36)と染谷将太(33)がW主演を務める『田鎖ブラザーズ』(TBS系/毎週金曜午後10時~)の第2話が24日に放送された。この第2話の物語、そして第3話の予告から、新たな考察の材料(伏線含む)、そして、違和感が提示されたように思う。筆者の、制作会社でのドラマアドバイザー、多くのプロデューサーにインタビュー、テレビ雑誌で多くの現場に入り、監督からの俳優への指示などを15年以上、見てきた経験と、プロデューサー・新井順子氏の作風を合わせて、提示していきたいと思う。

【以下、作品のネタバレを含みます】

 同作は、31年前の両親殺害事件の犯人を、自らの手で追うため警察官となった兄弟の姿を描く新井Pによるクライムサスペンス。2010年4月27日に殺人事件の時効は廃止されたが、わずか2日の差で時効成立になってしまった同事件の真相に、刑事の兄・田鎖真(岡田将生)と検視官の弟・田鎖稔(染谷将太)が迫っていく。

 第1話のラストと2話で、質屋の店主であり、情報屋としての顔をもつ足利晴子(井川遥・49)の調べにより、ひき逃げされ死亡した牧村は、水泳部のコーチとして、容疑者の野上昌也(近藤公園・47)の長男を、部活動内で、怪我をして泳げなくなるまで追い込み、自死したという悲惨な末路を迎えたということが判明する。

 事件の真相が大きく動きはじめ、野上は、前方不注意の事故から一転、復讐のためにわざとひき殺した可能性が浮上する。真(岡田将生)と稔(染谷将太)たちは、消息を絶った野上を再び探し始めた。

 そして、真は晴子の協力で、野上の他界した長男が、コーチの牧村ではなく、顧問の女性によって部を辞めさせられたことを知る。怪我で泳げなくなるまで練習させ、長男が退部・自殺にまでいたったのは、その顧問の指示だったと──。

 野上はそれを知り、病んで自殺した長男のため、その顧問の女性への復讐を図っていたのだ。これを受け、真は犯行直前に野上と接触。顧問女性殺害を止めることに成功した。

 そんななか、田鎖兄弟が両親殺しの重要参考人だと睨み、事件後に行方をくらませていたノンフィクション作家の津田雄二(飯尾和樹・57)が発見された。だがその津田は、昏睡状態で病院のベッドに寝かされていた──。

 1〜2話で扱われたひき逃げ事件では、「コーチである牧村のせいではなく、それを指示した部活の顧問が現況だった」という、これまでの新井作品でよく見られるパターンが踏襲されていた。

 それが「雇用主や上司、権力者が事件の黒幕だった」という点だ。

 ここから察するに、田鎖兄弟の両親を殺害した犯人、または黒幕は、これまでの新井作品で登場した「犯人例」で絞れる可能性がある。