■負のスパイラルを断ち切る方法
たとえば「自分は上司から嫌われている」と思い込むと、なにげない上司の態度が自分を否定するような態度に思えたり、上司の言葉が全部自分への非難に聞こえたり、何もかもが悪いループとなって積み重なり、「やっぱり上司は私を嫌っている」と思い込むことで、どんどん落ち込むようになってしまいます。
この負のスパイラル、悪いループを断ち切るためにはどうしたらいいのか。
それは単純、“考えない”こと。でもそれが難しいんだよね。人は他人からの評価が気になってしまう生き物。どうすれば、考えない術を持つことができるか。本書にはこう書かれています。
こうした「考えすぎ」を改善するために、まずはその思い込みを手放すように意識することから始めましょう。他人の感情を推し量ることではなく、自分自身がどうしたいか、どうするべきかということに意識を戻すのです。そう、「他人軸」ではなく、「自分軸」に意識を戻すのです(堀田秀吾. 『考えてはいけないことリスト』. フォレスト出版, 2025)
なるほど! と思ったのは、「他人軸」ではなく「自分軸」で考えるということ。これは大事だと思うなぁ。
たとえばテレビやSNSから不安を煽るようなネガティブなニュースが流れてきたとしても、他人軸ではなく、自分軸でしっかりと考えてみる必要がある。そうすることで脳というのは冷静になって客観的に物事を判断できるようになります。
今の世の中を見れば、不安になるようなニュースであふれていますよね。相変わらず戦争は終わらないし、ホルムズ海峡封鎖から日本に石油が入ってこないと連日のように報道されて、「ナフサという石油製品が不足するんじゃないか」と世間では大騒ぎになっている。
確かに不安ですよね。ポテトチップスの袋が白黒になったりして。色がなくなるって不安になるよなぁ。灰色の不安ってやつですよね。
そういう不安は確かにあるかもしれないけれど、私自身でいえば今回の騒動であんまりバタバタしてないんですよ。なぜかといったら私たち世代はかつて石油危機を経験しているから。
私たちの若い時代は“石油が入ってこない”っていうパニック状態がまさに青春真っただ中にありました。第一次中東紛争、第二次中東紛争、そのたびに「石油が入ってこない。このままだと日本は大変なことになる」とか、テレビをはじめとするメディアはものすごく重々しく毎日のように報じていました。
石油が入らないと紙がなくなるっていうんで、トイレットペーパーを我先に、と買い占める摩訶不思議な珍騒動も起こりました。あとで正体を知ったらなんのことはない、実は石油とトイレットペーパーはなんの関係もないというオチで。