■宗像大社に祀られる三女神
宗像大社は、天照大神(以下、アマテラス)の三女神である田心姫神(タゴリヒメ)、湍津姫神(タギツヒメ)、市杵島姫神(イチキシマヒメ)を祀る神社で、沖津宮・中津宮・辺津宮の三宮から成り立っています。
我々、一般人がお参りできるのは、九州本土にある辺津宮と、本土から約10kmほど沖にある大島に鎮座する中津宮のみ。沖津宮が鎮座する沖ノ島には上陸できません。
というのも、沖ノ島は、古代祭祀遺跡が数多く残る聖地だから。島そのものがご神体で、現在も厳しい掟によって守られています。
沖ノ島には、宗像大社の神職の方が一人、約10日交代で島に常駐し、毎朝、社殿で神事を行っているそうです。その方も、上陸前には海に入って体を清める“禊”をして、島で見聞きしたものは一切口外しないそうです。ゆえに、地元の方々は、沖ノ島を“不言様”と呼び、畏敬の念を抱いています。
では、そんな神社に祀られる宗像三女神は、どのような神様なのでしょうか。
伊邪那岐命(イザナギ)と伊邪那美命(イザナミ)の夫婦神によって日本列島が作られ、数々の神様が誕生しましたが、中でも有名なのが、前述のアマテラスと、素盞鳴尊(スサノオ)の姉弟神です。前回、この二柱が仲違いをして“天岩戸開き”という神話が生まれ、それが現在の『天岩戸神社』(宮崎県)につながると、お話ししましたね。《【前回の記事】はこちらから》