■名優・鈴木亮平を引き上げた小栗

 また、いまや日本を代表する人気俳優である鈴木亮平は事務所こそ違うが、小栗の目利きによってブレイクすることができた、と4月23日放送の『日曜日の初耳学』(TBS系)であらためて感謝を語っていた。

 2007年放送の『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』(フジテレビ系)で、鈴木はセリフも少ないわき役だったが、この時点で小栗は鈴木の芝居に注目。小栗が初監督を務めた2010年の映画『シュアリー・サムデイ』にプロデューサー陣の反対を押し切って鈴木を起用したことを明かしている。

 鈴木は、小栗の人物像について「大きな役が取れなかった僕に“早く売れてくれ”って、発破をかけ続けてくれた」「小栗旬くんがリーダー。存在感、後輩の面倒見も含めて人間的に大きい人。リスペクトがある」と、絶賛していた。

「“小栗会”がいい例ですが、赤楚さんなど若い俳優は“小栗さんと仕事がしたい!”と集まってきたといいます。

 小栗さんも、5年以上前から若手のスケジュール表を持ち、若手に直電して、鈴木さんの時みたいに“今が頑張りどころだから”など激励しているそうです。当時から、すでに社長のようなことをやっていたんですよね。

 また、芸能界は脚光を浴びる華やかな世界である反面、スタッフも含めて労働環境については多くの課題が山積み。ブラック企業状態であることがかねてより問題視されています。小栗さんはこれを改善したい、と以前から主張していたので、社長に就任したことで本格的に尽力してくれるかもしれませんね」(前出のワイドショー関係者)

 2021年10月3日放送の『日曜日の初耳学』で小栗は、舞台演劇の“アンサンブル(※エキストラとバックダンサーを足して割ったようなポジション)”は身体にガタが来ても、無理やり仕事をしないと生活できない状況にあると解説。

 しかも、ケガをしたら容赦なく「もう大丈夫です」と言われてしまうことを明かし、「好きでやってるんだろう」「好きことが仕事になってるからいいじゃないか」という声に、「好きだけでは限界があるっていうような状況を結構、見て来てる」「今、自分で思ってる事で言うと最低でも自分の現場だけは変えていきたいと思っているようなところはある」とコメント。スタッフの最低賃金底上げなどを提案していた。