5月7日、YouTube連続特撮ドラマ『華衛士F8ABA6ジサリス』が、YouTubeチャンネル『GGE CHANNEL』にて、いよいよ公開される。
 本作は、『仮面ライダーディケイド』や『牙狼<GARO>神ノ牙―JINGAー』に主演した井上正大さんがプロデューサーを務め、キャストとしても出演をする新しい特撮ヒーローを創ろうというプロジェクトから始動した、過去に例を見ない特撮プロジェクト。
 今回、ピンズバNEWSでは、『ジサリス』の発起人である井上さんと同作品に出演、2002年放送の『仮面ライダー龍騎』では“秋山蓮/仮面ライダーナイト”を演じた松田悟志さんの対談を実施。
 仮面ライダー俳優の2人がアツい想いを語ってくれた――。【#1~3のうち2。最初から読む

――仮面ライダーに関する質問です。若手で出演した当時と、キャリアを重ねてから客演した際に感じた違いなどは、ありますか?

井上  逆にビックリしたのが、10年くらい前のスタッフさんが、最近(2018年)に客演した時も現役で。これはすごいことですよ。いい意味で、当時と変わらない。スタッフ組の熱量や、やり方が完成されたものがある。年に1回特撮を作るために、最適化された現場がそこにあります。

松田  確かにね。

井上  朝6時や5時半に集合して変身前を撮って、夕方までスーツでアクションを撮って、日没前に変身解除の映像を撮る。ナイターの撮影はなるべくしない。“流石だなぁ”と思います。

 ただ、それだけじゃなくて。当時助監督だった方たちが、新しい発想と熱意を持って、監督になっているんです。そうすると、新たな進化の要素を入れてくる。それが“すごいな、仮面ライダー”と、いまだに感動しています。自分で特撮を作り始めてから、“ヤベェな、仮面ライダー”と思い始めてますね。より、実感しています。

――作り手側になって、より実感しているのですね。

井上  東映さん、半端ないです。本当に。

松田  僕は昨年に映画『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』にゲスト出演したんですけど、それを撮った柴﨑貴行監督は、『仮面ライダー龍騎』(2002年)の頃は助監督でした。カメラマンも当時、いのくままさおカメラマンの助手をしていた倉田幸治さんが、メインカメラマンだった。

 いろいろなところに、当時のポストの延長線上にちゃんと進んでいて。迷いなく経験値を積み重ねまくってきた人たちがそこにいるんですよ。20年前に僕の遅刻を誤魔化してもらったりしていた助監督が、メイン監督としてあの手この手で演出をするわけです(笑)。“ここはこうだから、絶対にこう撮ってくださいね”とか、堂々たる演出をしていて。面白いなぁ、と思いましたね。

井上正大さんと松田悟志さん 撮影:ピンズバNEWS編集部