■ガソリン、軽油、EV「財布に優しい動力」は?

 物価高の今、クルマの維持費は庶民にとって大きな問題だ。特に、頭を抱えるのが“燃料代”である。

「高市早苗首相は8月25日、レギュラーガソリンの店頭価格を1リットル当たり170円程度に抑えてきた補助金の水準を、9月以降も継続すると表明しました。

 ただ、中東情勢の不透明感から175円への引き上げ案も出ている。再び値上げをする可能性は十分あります」(全国紙政治部記者)

 ここで気になるのはクルマの燃料代である。ガソリン車、軽油を使うディーゼル車、そしてEV(電気自動車)のうち、燃料代が最もオトクなのは?

 自動車評論家でレーシングドライバーの松田秀士氏は、次のように言う。

「車種によって燃費が異なるので一概には言えませんが、例えば、マツダのコンパクトカー『MAZDA2』の場合、ガソリン車は1リットル当たり約21キロ、ディーゼル車は軽油1リットルで約25キロ走る。

 軽油はガソリンよりも単価が安いので、燃料代はディーゼル車が有利という見方ができます」

 それ以上に経済的なのが、EVだという。

「トヨタのEVシリーズのSUV『bZ4X』のZグレードの場合、200Vの家庭充電で満充電にかかる電気代の目安は約2870円です。1回の充電で最大746キロ走るとし、ガソリン価格に換算すると、リッター約44キロに匹敵する計算です」(前同)

 では、物価高の今、EVを買うのが正解なのか?

「そうとは限りません。自宅で充電できなければ、外部の充電スタンドを利用することになり、その分、コストもかかる。また、EVは充電に時間がかかるため、充電を挟むような長距離移動では、ガソリン車に比べて不便を感じる場面もあります」(前出の国沢光宏氏)

 一方、近所への買い物や送迎などの短距離の移動が中心なら、EVを選ぶのも手だという。

「今年7月から発売された中国メーカーBYDの軽EV『RACCO(ラッコ)』の新車価格は、約214〜249万円。バッテリー性能も高くてコスパ面ではピカイチです。

 スズキの軽EV『eSKY(イースカイ)』は、今秋に発売予定。価格は未定ですが、こちらも性能やコスパ面でラッコに匹敵すると、予想されています」(前同)