各局が力を込めて制作している話題作がひしめき合っている4月クールの連続ドラマ。現在のテレビ業界では、これまでの世帯視聴率よりも、CM商品の購買層である13~49歳に的を絞った個人視聴率、“コア視聴率”を最重視しているが、すでにそこの“明暗”は大きく分かれ始めているようで――。

「まず、今期の連続ドラマの第1話でトップのコア視聴率だったのは、4月23日にスタートした、福山雅治さん(54)主演のTBS日曜劇場ドラマ『ラストマンー全盲の捜査官ー』です。もともとテレビを見る人が多い日曜日かつ、ブランド力のある日曜劇場ということもあり、そしてさすがの“福山作品”ですよね、コア視聴率は5.5%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)と非常に高い数字を叩き出しました」(ドラマ制作会社関係者=以下同)

 次点では、木村拓哉(50)主演のフジテレビ系月9ドラマ『風間公親―教場0―』の第1話(4月10日放送)のコア視聴率が4.0%を記録。『ラストマン』には負けるが、なかなかの好スタートを切った。

「月9のブランド力が昔より落ち目になってきていることに加え、2022年から人気バラエティ番組『しゃべくり007』(日本テレビ系)と『クレイジージャーニー』(TBS系)が、月9の時間帯に裏被りしています。それを考えると、『教場0』はかなり善戦していると言えるでしょう。前クールの北川景子さん(36)が主演した『女神の教室~リーガル青春白書〜』は、コア視聴率は2%前半程度で、惨敗でしたからね」

 4月クールのドラマでは、福山&キムタクが主演する2作品が好成績を残している一方で、早くもコア視聴率のところでは“がっかり感”が漂っている作品もあるという。

「“がっかり”のドラマは、単純に“コア視聴率が悪い”ということに加え、第1話から大きく数字を落としてしまった作品もそうですよね。“前評判に比べて面白くなかった”や“宣伝で気になったから見たけどつまらないから初回切りした”という感じのものです。今クールの作品の場合、役者の演技とは別での声が多いだけに、気の毒な部分はありますけどね……」