■3年以上前の「世紀の不倫」の余波がここまで……

 そして、最後の“がっかりドラマ”とされるのは、“元”主演俳優のトラブルに振り回されてしまったドラマだという。

■『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(テレビ朝日系/木曜21時~)

 横浜を舞台にした、桐谷健太(43)主演の刑事ドラマ。第1話(4月13日)のコア視聴率が1.5%、第3話(4月27日)のコア視聴率が1.6%と、今クールのワーストクラス作品になってしまっている。

「もともとテレビ朝日のドラマはシニア層から人気は高い反面、若い層は見てくれない。それでコア視聴率が低い傾向にありますが、今回も変わらず……。

 ですが、何よりも問題なのは、このドラマの前作のイメージが、あまりにも悪かったことと考えられています。そのせいで、本来のダブル主演ドラマを無理やり単独主演ドラマにして現在放送しているような状態になっていることが大きいようですね」

 もともと『ケイジとケンジ』は、2020年1月クールに桐谷と東出昌大(35)のダブル主演ドラマ『ケイジとケンジ〜所轄と地検の24時〜』としてスタート。テレ朝は本作を同局の人気シリーズ『相棒』のような存在にしたかった、と言われており、当時の東出にはそのポテンシャルがあった。

 ところが、第2話を放送した2020年1月23日に東出が、女優の唐田えりか(25)と不倫していたことが『文春オンライン』の報道で発覚。“東出の妻が女性人気の高い(37)だった”ということもあり、東出のイメージが大暴落した結果、“ダブル主演作なのにCMや番宣で極力、東出を映さない”という前代未聞の事態となってしまった。

「その影響で、今回の『時々ハンジ。』では、それとなく東出さんが演じたキャラをほのめかす発言こそあるものの、東出さん本人は“リストラ”。イメージの悪化ぶりを考えるとそれは仕方のないことでしょうが、一方で“東出が出てないからつまらなくなった”という声が出てしまい、もうどうにもならない事態になってしまっています」

『時々ハンジ。』の東出降板についてファンの間では、

《東出いないとこんなにもグダグダ浅くなるんだ…》
《ケイジとケンジの検事役は東出さんが良かったです。その方がもっと面白かった気がします》
《ケイジとケンジは、桐谷ケイジと東出ケンジで成り立ってたのに、片方いなくなって桐谷ケイジが奮闘しているだけのドラマになってしまった感。2話の途中まで観たけど、脱落》

 といった声が、SNSに寄せられている。

 役者の演技や脚本とは別の、“大人の事情”に振り回されている印象を受ける4月クールの不人気ドラマ。ここからの挽回は、叶うか!?